海外旅行

【ブハラからサマルカンドへ移動!】ブハラからサマルカンドまで鉄道で移動したときのお話

2021年6月2日

 こんにちは、ぷんたろうです。 久しぶりの記事更新です。今回はウズベキスタンの世界遺産の街ブハラから、これまた世界遺産の街サマルカンドに鉄道で移動した時の様子をご紹介していきたいと思います。では早速行ってみましょー!

(※2020年2月ごろの情報です)

ブハラ旧市街からブハラ駅まではタクシーが速くて便利

 まずブハラの駅がどこにあるのか問題なのですが、ブハラの駅は旧市街からはかなり離れたところ、カガンという地域にあります。下のマップで言うとこんな感じの距離感です。(出発点はテキトーに旧市街のアルク城を指定しています)

 というわけで、駅に行くにはタクシーが速くて便利です。きっと探せばバスやマルシュルートカもあるのでしょうけど、僕みたいに時間がなく、かつビビリでバスとか苦手な旅人はタクシーに乗っちゃいましょう。

 僕は宿泊したゲストハウス「Dervish Hostel」で手配してもらったのですが、約束の時間前には来てくれていて、しかもメーター制のタクシーだったので安心でした。

タクシー車内(ハンドル横のスマホがメーター代わり)

 ブハラ旧市街からブハラ駅までのタクシーでの所要時間はおよそ30分、料金は23,400スム(日本円で250円くらい)でした。

ブハラ駅に到着

 猛スピードのタクシーに揺られることおよそ30分でブハラ駅に到着です。途中”ビッグマック”屋さんがあったので思わず写真に撮っちゃいました。いいですか?マクドナルドではなく、”ビッグマック”屋さんですからね!

途中見かけた”ビッグマック”屋さん

 さて、タクシーを降りて駅へと歩を進めます。しかし駅前の豪華さたるや!宮殿のお庭みたいに広々キレイです。駅舎のすぐそばまで車が乗り入れられないのも却っていいかもしれませんね。

ブハラ駅正面
ブハラ駅前を斜めから

 駅舎の隣にはチケット販売所もあります。おそらく当日、空席があればここでチケットを買ってすぐに乗車なんてことも可能だと思います。前日分のチケットを誤って購入していた僕も、ここで購入することもできたかもしれませんね。まあ心配性なので、この日の朝、ブハラの新市街にあるチケット販売所に出向いて事前に購入していましたが。(チケットを誤って購入していたお話はこちら)

ブハラ駅のチケット販売所

 ちなみに駅舎に入るには2回のセキュリティチェックを受けます。駅舎の前の柵で囲われたエリアに入るのに1回、そして駅舎自体に入るのにもう1回。空港の搭乗前ほど厳格なチェックではないという感じでしたが、駅に入るのに、場合によってはかなり時間を取られるかもしれませんので、時間には余裕をもって駅に向かうことをオススメします。

 セキュリティチェックゲートは柵で囲われたエリアの左右の端にあります。ちなみに僕はラッキーなことに、駅員さんが「日本人かい?」と聞いてくれて「そうだよい」と答えたら、「こっちにこいよ、俺が見てやるよい」と言ってくれて、みんなが並んで時間が少々かかり気味のレーンから外れてもうひとつのレーンから通してくれたのですぐに柵のエリア内に入れました。

 さて、では駅舎の中をご紹介…と言いたいところですが、ウズベキスタンでは駅の中での撮影は禁止されているようです。なのでこの時の僕はビビって写真を撮りませんでした。どんな様子かも紹介できればよかったのですが、無用なトラブルを避けるためには現地のルールに従うことも大事ですね。ここはグッと我慢。

 ところで、現地の駅員さんたちが意外なほどに親切でした。思わず旅のメモ帳に「親切だった」とメモっちゃったくらいです。駅に入る前のセキュリティチェックでもそうでしたし、駅の中のベンチで列車を待っていたときにも、お姉さんに「チケットを見せて」と言われたので見せたら、「2番目のホームの列車よ、うふふ」的な感じで案内してくれました。惚れました(笑)

列車の種類

 ちょっとここで、ブハラからサマルカンドまでの列車の種類について紹介したいと思います。まず下のスクショ画像をご覧ください。これはウズベキスタン国営鉄道のチケット購入画面です。僕がウズベキスタン旅行を計画中、2020年2月20日(木)のどの列車に乗ろうか検討していた時に見ていたものをスクショしたものです。この日、ブハラ-サマルカンド間を運行する列車は6本でした。

2020年2月20日当時のブハラ発サマルカンド着の列車一覧

 左の項目から順に、列車が運行される区間、ブハラ出発時刻、サマルカンド到着時刻、座席クラスが掲載されています。出発時間と到着時間の間に書かれた所要時間が列車によって大きく異なるのがお分かりいただけるかと思います。ここにつまり列車の種類の違いが現れています。所要時間が1時間半程度の列車はアフラシャブ号という新幹線のような高速列車、所要時間が2時間半程度なのが、今回僕が乗った普通の列車、そして座席クラスが3種類ある列車が寝台列車です。夜間帯は寝台列車が走り、昼間帯は高速列車や普通列車が走るといった感じですね。

 これはほんの一例で、曜日によって本数や時間も変わると思いますので、列車を利用される場合には、事前にウズベキスタン国営鉄道のホームページで列車を調べておくとよいかもしれませんね。なお、以前の記事でも書きましたが、ウズベキスタンで発行されたクレジットカードを持っていないとオンラインでチケットを購入することはできないようなので、チケットの購入は現地ですることになります。

 ちなみに、僕がこの日乗った列車は、16:08発の普通列車でした。もともと21:21発の寝台列車に乗ろうと思っていたのですが、何度も書いているように誤って前日分のチケットを購入してしまっていたことに加え、ブハラでは若干時間を持て余し気味だったので、早めにサマルカンドに移動してしまおうと思い、一本早い16:08発の列車に買い直したのです。

いよいよウズベキスタンの列車に初乗車

 失礼ながら外国の列車は時間通りには来ないだろうなと思っていたのですが、ところがどっこい、定刻通りにやってきます。定刻通りとは言っても、出発予定時間よりも15分くらい早くやってきて、出発時間まで待つ感じなので、そもそもそれが定刻通りの到着なのかどうかはわかりませんが(笑)。でも、そこで時間を修正できるおかげか、出発時間には正確です。

 日本のようにけたたましい構内放送はありませんでしたが、だいたいチケットに書かれた出発時間の頃にやってくる列車が、自分が乗る列車だと思っておいていいと思います。周りで待っている人たちも、それっぽい時間になるとモゾモゾと動き出すので、それで「あー、そろそろかな」と察することもできます。

 で、いよいよ列車に乗り込もうとしてホームに出たところ、反対方向に行く列車ではありましたが、アフラシャブ号が停車していたので写真に撮ってきました。念のためホームにいた駅員さんに「写真撮ってもいいか?」と聞いたら面倒くさそうに、「ああいいよいいよ」的なジェスチャーを返してくれたので、いい感じに取れました。かっこいい。うへへ。

停車していたアフラシャブ号

 で、僕が乗る列車はというと、このアフラシャブ号の向こうに止まっている、ちとボロ目(失礼)な列車です。乗る前には行き先チェックも欠かさずに。僕はサマルカンドまでの乗車でしたが、列車は首都タシケント行きでした。

ブハラ発タシケント行き

 で、車内はこんな感じ。外観はボロ目(失礼)でしたが、中はキレイでした。

車内の様子

 なんと座席にUSBポートも備えられています。スバラシイ。そして意図せず一人がけのゆったり座席でした。シートも重厚感があって快適でしたよ。

座席のUSBポート

サマルカンドに到着

 揺られることおよそ2時間半で、列車はサマルカンドに到着します。「まもなくサマルカンド〜」的な放送などは一切ないので雰囲気で降りるタイミングを察します。嘘です。チケットに到着時間も記載されているので、その頃に止まる駅がサマルカンドです。

 辺りはすっかり暗くなっておりました。サマルカンドの駅のホームから、乗ってきた列車の先頭の機関車が見えたので写真に撮りました。(JRの機関車桃太郎っぽい)

乗ってきた列車をサマルカンド駅ホームから

まとめます

 以上、ブハラからサマルカンドまでの列車での移動の様子をご紹介してきました。簡単にまとめると、

  • ブハラ旧市街からブハラ駅まではタクシーが速くて便利
  • 駅前は広大でキレイ、駅舎の隣にチケット販売所もある
  • 駅舎に入るにはセキュリティチェックが2回、時間に余裕を持って駅に向かうべし
  • 出発時間と到着時間はチケットに記載されている
  • ブハラからサマルカンドまで、普通列車で約2時間半、列車の種類により所要時間が大きく変わる

といったところでしょうか。実は海外旅行の中で、このように座席が指定された長距離列車に乗るのは初めてだったので、内心結構ドギマギしていたのですが、無事に乗ることができてほっとしました。

 駅に入るのにセキュリティチェックを2回も受けるという少々特殊なステップを踏むのと、日本の駅のように親切過剰な放送がない以外は日本で新幹線や特急電車に乗るのと大差はありません。チケットに指定された時間の列車、指定された車両、指定された座席に座れば、あとは目的地まで運んでくれます。そう、こんな僕でも乗れたのだから大丈夫!

 是非みなさんも、ウズベキスタンの都市間の移動手段の候補に列車も入れてみてはいかがでしょうか?チャーターしたタクシーでは味わえないローカルな雰囲気を味わうこともでき、旅の楽しさがちょっと増すかもしれませんよ。

 さて、今回はちょっと短い記事でしたが、ここまでです。次回からは青の都サマルカンドに関する記事を書き始める予定なので、どうぞお楽しみに!

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