こんにちは、ぷんたろうです。
今回はストックホルム滞在中に使った、公共交通機関を利用するために便利なSLカードと、地下鉄などの時刻検索ができるSLアプリについて紹介します。
広告

SLカード
SLカードとは
SLとはSL機関車のSL(スチーム・ロコモーティブ)ではなく、Stockholm Lokaltrafik社という公共交通機関の会社の頭文字でSLです。
そんなSL社が発行するSLカードは、SuicaやPASMOのような公共交通機関用の緑色のICカードで、トラベラーズカードと呼ばれたりもします。公式サイトではトラベラーズカードとして紹介されていますね。
これを持っていると、地下鉄やバスに乗る度に切符を買ったり運賃を支払ったりする必要がないので、スムーズに市内を散策できるようになります。

SLカードの購入場所
SLカードは、地下鉄の駅やコンビニで購入できるとのことですが、僕みたいに鉄道でスウェーデンに入国して最初にストックホルム中央駅に降り立つ場合には、ストックホルム中央駅にも販売所がありますので、そこで購入することができます。
ストックホルム中央駅の販売所は1階(マクドナルドがある階)の中央の出口付近にカウンターがあります。「SL Center」の文字を頼りに行けば見つかります。英語も通じますし、クレジットカードでの支払いも可能です。
というか、1階のド真ん中にあるインフォメーションセンターでも購入できるっぽいですね。白地の看板の左下にSLカードの緑色のマークが掲げられていました。(いま写真見てて知ったぜ)
ストックホルム・アーランダ国際空港にいきなり降り立った人も、空港の観光案内所や到着ロビーにある自動券売機で購入できるようですが、僕自身が空港では購入していないので、詳細は不明です。アーランダ国際空港からストックホルムに入る人は、別の情報を探してみてください。
SLカードの種類
"種類"と書くと券種によっていろんな色のカードがあったりするのかな、と思われそうですが、そうではなくで、緑色のICカードは共通で、中に書き込まれるチケット情報が異なるだけです。
2025年5月現在、SLカードには
- 24時間券:180クローネ
- 72時間券:360クローナ
- 7日券:470クローナ
- 30日券:1,060クローナ
- 90日券:3,070クローナ
- 1年券:11,130クローナ
があります。いずれも大人1名の料金です。旅の予定に合わせてもっとも都合の良いものを買いましょう。
ところで、この料金にはカード代(SuicaやPASMOでいうところのデポジット)が含まれていませんので、初めてカードを買うというときには、さらに50クローナが必要です。
ただし、一度カードを購入してしまえば、次回からはカード代なしで上記各券を購入することができます。チャージするみたいな感じですね。
もう一度前でのものと同じ写真をここに掲載しますが、これは僕が旅した2024年1月当時、実際にSLカードを購入したときのカードとレシートです。レシートには370クローナと書かれていますが、内訳はカードのデポジット20クローナと72時間券350クローナの合計です。少しずつ値上げされていますね。
(SuicaやPASMOのデポジットなんて書いたけど、最近じゃみんなモバイルSuicaとかを使うから、そもそもその昔、SuicaやPASMOの物理カードにデポジット500円を払っていたなんて知らないのか?笑)
SLカードの使い方
SLカードは改札機にタッチするだけでOKです。(ストックホルム滞在中、改札の写真を一切撮っていなかったので、実物がどんなものかお見せできず、すみませんね。)
24時間券と72時間券については、購入後に初めて改札機にタッチしたときにアクティベートされ、そこから24時間なり72時間なりのカウントが始まります。
7日券以上の長期の券は、購入後に初めて使った日の午前0時からカウントがスタートし、利用期限の日の翌早朝4:30に失効するようです。例えば、5月5日に7日券を使い始めたら、5月11日までの期限ではありますが、実際に使えるのは5月12日の4:30まで、ということになりますね。
SLアプリ
広告
SLアプリとは
SLアプリはSL社が出している公式のアプリで、列車の乗り換え案内やチケットの購入および利用、SLカードに入っている内容の照会やSLカードへのチケットの書き込みができるアプリです。
ん?
チケットの購入?
SLカードへの書き込み?
そうなんです。この記事を書きながら初めて知ったのです、アプリでチケットを買うことができるというのを。悲しいですね。
つまりですね、冒頭から散々説明してきたSLカードですが、別に物理カードをわざわざ買わなくても、手元のスマホでちゃちゃっと購入することができるんですね。ま、そりゃそうか、今の時代。
ということで、お土産として物理カードが欲しい方は物理カードを購入されてください。別に物理カードなんていらないよ、という方は物理カード代もかからないアプリでチケットを買っちゃいましょう。
SLアプリの使い方
僕iPhoneユーザーなのでiPhoneの画面で説明します。
ルート検索なら、左下の「Travel」のアイコンをタップして、出発駅と行き先の駅を入力し、出発時間や到着時間を指定して検索をかけます。出発駅と行き先の駅の名前を入力する窓をそれぞれタップすると、手入力したり、近隣の駅を自動で抽出するモードを選べますので、出発駅や行き先の駅の名前が具体的にわかる場合はそれを入力すればよいですし、近隣の駅を自動で抽出したい場合には、Current locationのボタンをタップします。


すると乗るべき列車やバスの候補が出てきますので、好きな候補をタップすれば、どのホームから何時に出発して所要時間何分で着くかといった詳細情報を見ることができます。


Journey Filterを使って検索条件を細かく設定すれば、バスやフェリーは使わずに地下鉄だけを使うというような"縛り"をかけたり、駅やバス停までの歩行距離の希望を選んだり、乗り換え回数を選んだりすることもできます。


アプリでチケットを購入するなら、画面下、中央左の「App tickets」をタップ。続く画面で青いボタンの「Buy app ticket」をタップすれば、券種を選ぶことができます。

券種を選んだら購入したい枚数と支払い方法を選んで支払いを済ませれば、チケットがアプリに登録されるので使えるようになります。


一方、僕のように物理カードを買った人にも、このアプリは便利です。というのもアプリから物理カードに、新たなチケットを購入・記録させることができるからなんですね。
画面下、中央右の「SL card」をタップすると、「Add new SL card」という青いボタンが出てきますので、これをタップすると、物理カードのウラ面のQRコードを読み取るべく、カメラを起動させる画面になります。

カメラを起動させて物理カードのウラ面のQRコードが読み取れると、オプションでカードに名前をつけることができ、物理カードの情報がアプリで見られるようになります。

カードの読み取りが完了すると、カードを管理しやすくするための名前をつけられる画面も表示されます。必要に応じカードに名前をつけてあげてください。

ここまで済むと下のようなカード一覧画面が出てきます。僕の場合は物理カードを1枚しか読み取っていないのでアイコンはひとつしか出てきませんが、複数のカードを読み取ると、その数だけここに表示されるはずです。

この一覧の中から、内容を確認したり新たなチケットを購入・書き込みしたりしたいカードを選べば、そのカードにどんな種類の券種が記録されているかを確認できます。下のスクショは僕の持っている物理カードの情報ですが、今はチケット情報が記録されていないのでこんな画面です。
この画面の「Load tickets on SL card」と書かれた青いボタンをタップすれば新たなチケットを購入して物理カードに記録させることができます。わざわざ窓口に出向いて新しいチケットを購入する手間が必要なくなるので便利ですね。(まあそもそもアプリでチケットを購入してしまえば物理カードも要らないのだけどもね)

まとめ
というわけで、ストックホルムの公共交通機関を利用する際に便利なSLカードとSLアプリについて紹介してきました。
アプリ上でチケットを購入できれば、事前に日本でチケットを購入しておいて現地に着いたらすぐに地下鉄に乗るなんてこともできますので、貴重な旅行の時間を有効に使えそうですね。
僕はアプリでチケットを購入できることを知らなくて、現地でわざわざ物理カードを買ってしまいましたが、物理カードは物理カードで、スマホのバッテリーや電波を気にせずに使うことができますので、例えば、YouTube用にスマホで改札通過シーンを動画に撮りたいという時や、現地SIMもeSIMも入れずに俺は電波なし、ホテルやマックのWi-Fiだけでストックホルムを生き抜くんだという人なんかには有用かなと思います。
みなさんの旅のスタイルに合わせて使い分けてみてくださいね。
広告
