海外旅行

【アルメニア】首都エレバンから帰国するのが大変だった話

2020年7月16日

 こんにちは、ぷんたろうです。今回の記事でやっとこさ南コーカサス3カ国1人旅のエンディングを迎えられそうです。いやー長かった!

 ま、とはいえ今回の記事はお役立ち情報とかではなく、僕の帰国の日のエピソード的な面ばかりです。興味があれば読んでみてください。

空港へのシャトルバスの乗り場

 アルメニアでの観光も終えていよいよ帰国、となった時のことです。事前にネットで、「共和国広場からわずか300ドラムでズヴァルトノッツ国際空港に行けるシャトルバスが出ている」という情報をゲットしていたので、僕はこのシャトルバスを拾うべく共和国広場にいました。

 ところが、乗り場の案内看板のようなものもなければ、それっぽいバスも来ない、空港利用者っぽい人もいない。はて、どうしたものか…

 オチから言うと、なんと、乗り場が変更されていて、共和国広場ではなく、自由広場のさらに先、イェリタサルダカン駅前から出ていたのです。(帰国後にある人のツイートで知った)

 共和国広場の中でのちょっとした場所の変更とかだったら、ちょっと探せば分かったかもしれませんが、全然違う場所に変わっていたんですよね、変更後の場所。そりゃ来ないわけだ。

 ちなみに、下の写真は空港のシャトルバス乗り場で撮った看板なのですが、行き先がRepublic Square(共和国広場)のままで、変更されていませんでした。こういうのはすぐ変更しないと利用客が困っちゃいますよね。

ズヴァルトノッツ国際空港のシャトルバス乗り場の看板

 ところで、もうちょっとシャトルバス情報を書いておくと、バスは7:00から22:00まで30分間隔で、22:00から翌7:00までは1時間間隔で運行されているようです。

シャトルバスの運行情報

 クレジットカード対応、Wi-Fi完備のこんなかっこいいバスが走っているようです。

シャトルバス乗り場を案内する看板

めっちゃ親切なお姉さん

 でもですね、悪いことばかりではなくて、いいこともあったんですよ。

 空港へのシャトルバスを探して共和国広場を彷徨っていたら、急に横から「What are you doing?!」と言いながら近寄ってくる1人の人が。

 なんと宿泊したホステル「Hostel Bivouac」のスタッフのお姉さんでした。マレー系のお友達も一緒に。

 つい1時間ほど前に、ホステルに預けていたスーツケースをピックアップして、このお姉さんに別れを告げて共和国広場でバスを探して彷徨っていたのですが、ここで仕事終わりのお姉さんと再会しちゃったわけです。なんか運命を感じてしましました。えへへ。

 で、バスが来ないんだよ、と事情を説明すると、お姉さんとそのお友達が、周辺のタクシードライバーさんや共和国広場に遊びに来ている一般の人たちに聞き込みをしてくれる始末。あぁ、なんという親切な女神…きっと仕事終わりにこのお友達とゆっくりディナーでもする予定だったんだろうに…。

 聞き込みをしてくれたはものの、結局有力な情報は得られず、お姉さんたちもケータイで調べたりしてくれて「やっぱりここって書いてあるわ」「でも来ないわね」などとしばし話をしていました。乗り場の場所が変わったことを地元民であるお姉さんたちも知らないのだから観光客である僕なんか知るはずもなく。

 結局、お姉さんたちの提案で、配車アプリでタクシーを呼んで貰い、そのタクシーで空港に向かうことになりましたとさ。ちなみにタクシーは3000ドラムで空港まで乗せてくれました。

ズヴァルトノッツ国際空港

 というわけで、少々高くついたもののズヴァルトノッツ国際空港に到着して、いよいよ帰国の途につきます。ここまで写真少なめでお送りしてきたので、ちょっと空港の紹介でも挟もうかなと思います。

 ズヴァルトノッツ国際空港は、アルメニアの首都エレバンへの空の玄関口で、エレバンの西の外れにあります。共和国広場からは車で20分から30分くらい、距離にして約12kmです。

 とても近代的なデザインできれいな空港です。外のガラス張りがステンドグラスのようできれいでした。

ズヴァルトノッツ国際空港の外観

 こちらは出発ロビー。クリスマス真っ最中だったので、空港にも大きなクリスマスツリーがありました。

ズヴァルトノッツ国際空港出発ロビー
ズヴァルトノッツ国際空港出発ロビー
近代的なデザインの天井
ズヴァルトノッツ国際空港出発ロビーのクリスマスツリー
こんなでかいサンタさんにはちょっとビビった

 こちらは到着ロビー。

ズヴァルトノッツ国際空港到着ロビー

 で、チェックインを済ませて、搭乗ゲート。まだ誰も来ていませんね。

ズヴァルトノッツ国際空港搭乗ゲート

 Priority Passを持っている方は、搭乗ゲート前の免税店の中にあるエレベーターか階段で上の階に上がれば、ラウンジも使えます。一切写真を撮り忘れてしまって、全然画像で紹介できないのが申し訳ないのですが、軽食が用意されていて、シャワールームもありましたよ。

 ところで、エレバンから日本に帰る人の大半は、カタール航空かエミレーツ航空系のフライドバイを利用されるのではないかなと思うのですが、これらのフライトは深夜、日付が変わる頃だったり、日付が変わってからだったりします。僕も深夜(日付が変わって)2:45発のカタール航空QR286便でドーハを経由して日本に帰国する旅程を立てていました。

 なので、帰国の日は朝、宿をチェックアウトして、観光して、そのまま空港へ、という流れで動いていました。きっと多くの方は僕と同じようなパターンを取られると思うのですが、観光プランにエチミアジン大聖堂方面も入れている方は、ルート的にこの空港の前を通り過ぎて、エチミアジン大聖堂方面に向かうことになります。

 そうなると、「せっかく空港を通りすぎるなら、空港に荷物を置いて観光して、で、空港に戻って来たいわ」なんて思う方もいるかなと思います。僕もそう思っていました。(結局エチミアジンには行っていないのだけど)

 なので、「空港にコインロッカーでもあったら便利だな」と思って探してみましたコインロッカー!ありませんでしたー!!!残念!!!まあなかなか空港に荷物を置いてどこかへ出歩いていくって人もいないと思うので、なくても当然といえば当然なのかもしれませんが…

 みなさん荷物はホテルに預けるなどして観光したのち、一旦ホテルへ戻り、また空港へ、という感じになってしまいそうです。残念です。飛行機のチェックインはだいたい出発の3時間から2時間前に始まるため、さすがに朝から飛行機のチェックインをして荷物を預けちゃうってこともできないので、荷物は持って歩くか、ホテルなどに預けるか、ですかね。ちょっと効率悪くなっちゃいますね。これが深夜便の痛いところなんですよね。

 という感じで搭乗までの時を待っていました。が、しかし…

飛行機が遅れて帰れなかった話聞く?

 なんと飛行機が。降りて。来ませんでした。ロビーのアナウンスで、「カタール航空QR286便は悪天候のため遅れます」なんて言っているんですよ。

 iPhoneに入れてあるFlight Radar 24という、飛行機を追跡できるアプリで、乗る予定の飛行機を探すと、エレバン上空でグルグル待機しているのです。この後、この飛行機はトルコのイスタンブールへと進路を変え、おそらくイスタンブールで給油しながら天候の回復を待った後、3時間ほどでしょうか、遅れてエレバンに到着しました。

 で、飛行機が到着したので、いよいよ帰れるか?とも思ったのですが、今度はクルーのデューティータイムがカタール航空の社内制約に引っかかったのでしょう、飛行機はすぐには飛べないと判明。飛行機は結局およそ18時間遅れの夜20:30に出発することとなりました。

 遅れが判明してからは本当に疲れました。まずゲート係員に先導されて出国手続きの取り消しと再入国の手続き。次に飛行機を別の会社のフライトに切り替えられないかの大相談会。これは、遅延の理由が悪天候によるもので会社責任ではないからと却下、切り替えたいなら自腹だよと。次は、行き場を失った乗客たちの待機場所大相談会。一旦家に帰れるご近所さんたちは家に帰ったようでしたが、僕も含め8名ほどは行き場を失っていたので、カタール航空が手配してくれたエレバンのホテルに、同じくカタール航空が手配してくれたタクシーで移動して休息をとることに。

 日本に帰れるのか。エレバンから飛べるのはわかったけど、ドーハから先の乗り継ぎ便の手配はどうすればいいのか。次の出勤日には間に合うのか。いろいろな不安要素を抱えたままとりあえずホテルへと移動しました。

 ホテルに移動した後は、一緒にいたなんだか頼もしい若いお兄ちゃんが、「朝メシ食わしてくれない?」とホテルのスタッフと掛け合ってくれて、なんと朝食無料でいただけちゃいました。部屋は1人1部屋手配されました。ここまでですげえ疲れていましたが、でもまあ部屋でぐっすり寝られるほど肝が座っているわけでもないので落ち着きませんでしたよね。あと、フロントから一度だけ内線があって、「14:00にフロントに集まってね」的なことを言われたような気がしたので、14:00にフロントに降りたのですが、誰もいないし、スタッフも「ん?どした?お前は…あぁカタール航空の乗客ね、17:00にここに来てね〜」的な感じで。「14:00になったらフライトの詳細が決まるわよ」的な案内だったのか何なのか未だに謎ですが、とりあえず一つ言えることは、英語はもっと勉強すべきだなと。交渉もできない、文句も言えない、電話も聞き取れない。こりゃ情けないですね。ははは。

 部屋に居ても落ち着かないし、掃除のおばちゃん1 回入ってきちゃったし、iPhoneの電池はなくなりそうだし、歯ブラシとか全部スーツケースに入れて預けてしまったし。とりあえず歯磨きしたいなと思って、近くのスーパーに歯ブラシを買いに行ったのですが、衝撃の事実。ホテルの場所、めっちゃエレバンの中心地だった。それ早く気づいてたら、部屋で悶々としてないでちょっと散策に出られたのに!なんて思っちゃいましたよね。

やっと帰国の途に

 時間は過ぎて17:00、ホテルのフロントに降りると、朝一緒に空港から来たメンバーもみなさんほとんど揃っていて、玄関前にはデカいベンツのワゴン車が。一足先にカタール航空のCAさんやパイロットさんが出かけていくのも見えました。同じホテルにいたんですね。

 僕ら乗客はワゴン車に乗せられ再び空港へ。そして再びチェックインを済ませる。チケットを受け取るとドーハから先の羽田行きの便も手配されていました。が、この便で帰ると、羽田には22:30到着、翌日は仕事という大変キツい感じになってしまうので、「(6時間早く日本に着く)成田行きに変えてくれないかしら?」と片言の英語で一生懸命交渉しました。しかし、「チェックインカウンターではできないから、ドーハの乗り継ぎデスクで相談してね」と。まあ仕方ないか、日本に帰れるだけよしとしよう、ということで、ここではこれで終わりにして、出国手続き、そして搭乗ゲートへと向かいました。

 飛行機の中では準備万端整えたCAさんたちが迎えてくれ、あぁやっと帰れる、と緊張の糸が解れました。昼間ホテルでほとんど寝られなかった分、機内ではほとんど寝ていました。

 ドーハに着いてからは乗り継ぎデスクで飛行機の変更を申し出ました。遅れた飛行機でエレバンから戻ってきたことを伝えると「心中お察しします。申し訳ありませんでした。」的な感じで丁寧に対応してくれました。軽く「なぜ便の変更をご希望で?」と聞かれましたが、「到着の翌日仕事があるからなるべく早く日本に帰りたいし、成田の方が若干だけど家が近いんだ」と伝えると、「そんな理由でか?」となることもなく、快く引き受けてくださり、QR806便を確保できました。

 で、その後、フライトまで数時間あったので、ドーハ・ハマド国際空港の黄色いくまさんの写真を撮ったり、フードコートでカタールの物価の高さに驚愕したりしながら時間を潰し、いよいよ飛行機に乗って、無事に成田に到着しましたとさ。

成田行きQR806便

おまとめさん

 空港に行くシャトルバスが来ないなんて可愛いもんでしたね。飛行機がこんなに遅れるのは初めてでした。でも、良くも悪くもいい経験ができたと思いました。飛行機が遅れた時は、

  • とりあえず落ち着いて状況を把握する
  • 空港係員の指示をよく聞いてそれに従う
  • 乗り継ぎ便はたぶん自動で手配してくれている(会社にもよるのかも)
  • 行き場を失った場合ホテルを手配してくれる場合もあるからとりあえず話をしてみる

ってな感じでいればいいんだなと思いました。全部当たり前のことと言えば当たり前のことですが。何事もまずは落ち着いて、慌てないことが大事ですね。

 あともう一つの教訓として、iPhoneやスマホの充電ケーブルはUSBケーブルだけでなく、壁のコンセントに差すための変換プラグ(iPhoneだと白い四角いヤツ)と、日本式のプラグを海外のプラグに変換するための変換プラグも手元に持っておくのがいいと思いました。

 機内で充電するにはUSBケーブルだけあればいいだろうと思って、手荷物には変換プラグは入れていなかったため、一時待機場所のホテルに行ったらまあ充電できなかった。USBポートなんかない(正確に言えば、部屋のテレビのウラ面にUSBポートがあったのでそこで充電できたけど、気づくのがだいぶ遅かった)。フロントでも変換プラグを貸してくれないかと相談したのですが、フロントでは持っていないとのことでしたので、ほんと、いつ電池が切れるか、という感じでした。日本では割と充電器を貸し出してくれるホテルも多いですが、海外では事情が異なると思いますので、充電ケーブル一式は手持ちの鞄に入れておいた方がいいのではないでしょうか。

 以上、南コーカサス3カ国1人旅の帰国路が大変だった話でした。笑い話として軽く読み流して頂けてたら幸いです〜。

 

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