海外旅行

【ヒヴァからブハラへ移動!】ヒヴァからブハラへの移動方法とその料金、所要時間について紹介します

2021年2月9日

 こんにちは、ぷんたろうです。今回の記事では、ウズベキスタン西部の街ヒヴァからブハラへ向かうための交通手段と、実際に移動したときの様子を紹介したいと思います。ブハラもまた世界遺産の街で、ウズベキスタン旅行のパッケージツアーなどでも必ずと言っていいほど組み込まれている街ですね。

 僕の場合は一人旅だった上、ウズベキスタンの西から順に攻めて、やがて首都タシケントに戻ってくる旅程だったのですが、これから僕と同様個人でブハラに行くことを検討されている方々の旅の参考になれば幸いです。それでは行ってみましょう!

(※2020年2月の情報です。ちと古い情報ですみません…)

ヒヴァからブハラまではタクシーを利用するのが最も簡単

 一人旅だとだいぶ高くついてしまいますが、タクシーを利用するのが一番シンプルで速い方法だと思います。タクシーはヒヴァで宿泊するゲストハウスなどで依頼すれば手配してくれるはずです。

 僕の場合、ヒヴァで宿泊したゲストハウス「Khiva Rasulboy Family Guest House」で手配を依頼したところ、オーナーの旦那さんがタクシー業もやっていたようで、簡単に手配できてしまいました。

ゲストハウスに掲げられたタクシーの看板

タクシーでの所要時間と料金

 ヒヴァからブハラまでの所要時間はおよそ6時間。ヒヴァのゲストハウスを11:00に出て、途中給ガス休憩を挟んだりして17:00ごろブハラの旧市街、宿泊予約を取っていたホステルの前に到着しました。車に乗ったまま6時間はなかなかしんどいかなとも思っていたのですが、砂漠の中の舗装されているようないないような道をブッ飛ばして、日本ではなかなか見られない地平線を追いかけながらのドライブ。思いの外、時間はあっという間に感じました。

 ゲストハウスの旦那さんタクシーの料金は50ドル。日本円で6,000円程度…もし2人とか3人とか居れば割り勘で1人当たりの料金も抑えられるかもしれません。そこは交渉次第だと思います。それに、僕をブハラまで乗せてくれたあとは、来た道をきっとお客さんなしで帰るのだろうから、その分を考えると、このくらいは払ってもいいかなとも思えました。

ヒヴァから鉄道も利用可能

 ヒヴァには鉄道の駅が2018年の末に開業したようで、これによりヒヴァからブハラへの移動に鉄道を利用することも可能になったようです。駅の場所は下のマップの通りです。イチャン・カラの北門をスタート地点に設定して徒歩での所要時間を検索してみましたが、えらい遠回りをして32分かかるルートを提示されてしまいました。もっと他のルートでも行けそうな気がするけど…。とりあえずここでは、イチャン・カラとヒヴァ駅の位置関係だけでも押さえていただければと思います。

 さて、鉄道の便数ですが、ウズベキスタン国営鉄道のサイトで適当に日付を指定して列車を調べたところ、毎日運行されているようで、火曜日と土曜日だけ2便、他の曜日は1便のようです。ただし、時間のフレキシブルさには欠けますね。火曜日と土曜日は、下の画像のように、お昼にヒヴァを出てブハラに夜に到着する便か、ヒヴァを夕方に出てブハラに深夜に到着する便がありますが、他の曜日についてはヒヴァを夕方に出てブハラに深夜に到着する便しかありませんでした。

 所要時間も、タクシーよりちょいと長め。その上ブハラの駅は観光の中心地である旧市街からは車で30〜40分程度離れたところにあるので、その移動分の時間も考慮に入れなくてはなりません。

ウズベキスタン国営鉄道サイトより引用

 値段についてはもちろんタクシーを一人でチャーターするよりは圧倒的に安いです。上級客室の一番高いチケットを購入したとしても約230,000スム、日本円で2,300円くらいです。安い客室なら95,000スム前後、つまり日本円では1,000円しない程度です。ただし、先にも書きましたが、ブハラの駅と旧市街までは離れているので、その分の料金が別途かかるでしょう。

 なのでヒヴァからブハラへの移動に関して個人的にはタクシーがおすすめかなと思います。が、もちろん列車でのんびりしながら、近くの座席の人と異国ならではのコミュニケーションを取りながらの異国での鉄道旅も楽しいと思うので、どちらを選ぶかはみなさん次第!お好きな方を選んでみてくださいね!

道中のタクシーの様子

 ここからは僕が乗せてもらったタクシーの道中の様子をちょっと紹介します。

 まず、乗務員ですが、ゲストハウスの旦那さんとお子さんたち2人の合計3名での運行でした。旦那さんは運転手、お子さんたちは通訳兼僕の遊び相手兼サービス係でした。

 出発前にゲストハウスの玄関で長男くんに「今日は学校に行かないのかい?」と聞いたら「イエス!」と。で、僕のバックパックを車のトランクに収納し始めたので、「僕とブハラまで一緒に行くのかい?」と聞いたらニコッとしながら「イエス!」と。旦那さん(たぶん英語があまり得意ではない)と2人きりのドライブかと思っていたのですが、思わぬ同行者に僕も安心しました。

 車は11時にヒヴァのイチャン・カラを出発すると、一旦ウルゲンチの方へと進みます。下のマップでいうと、出発地点のイチャン・カラから右上にあるウルゲンチを過ぎて、ベールーニーというところからA380という幹線道路に入って一路ブハラを目指すというコースでした。下の地図で示したルートは、実際に走ったのとは違うルートでしたので、時間と距離感の参考程度に捉えてくださいませ。

 道中の車内の様子はこんな感じ。かわいい乗務員が2人乗っています。

イチャン・カラを出てウルゲンチ方面に向かう車中の様子

 お昼時には、ゲストハウスの奥さんが用意してくれた軽食をお子さんたちが車内でサーブしてくれました。ヒヴァのちょっと塩っ気のあるナンと、鶏肉か何かのちょいとピリ辛の揚げ物を出してくれたのですが、これが美味しかったんだな。思わぬサービスに心がほっこりしました。

 ウルゲンチを過ぎると、運転手である旦那さんが何かを僕に教えてくれようとしていたので、聞き返すと「これがアム・ダリヤ川だよ」と教えてくれていたようです。アム・ダリヤ川はもともとはアラル海に注いでいたようですが、現在は河口付近で干上がっているとのこと。旧ソ連時代に棉花栽培の大農場を作る目的で、アム・ダリヤ川から灌漑用のカラクーム運河を引いたものの、それによりアム・ダリヤ川がバランスを崩してアラル海に注ぐ水量が減り、アラル海が干上がるという、20世紀最大の環境破壊とも言われる事態を引き起こしてしまった、悲しい過去を持つ川です。

車窓からアム・ダリヤ川を望む

 出発から3時間くらいぶっ通しで走って、ここでおトイレ休憩と給ガスタイムです。ガソリン車もあるようですが、ウズベキスタンの乗用車のほとんどはメタンガスで走っているようです。スタンドにもでっかく「METAN」と看板が出ています。給ガス中は運転者以外は車から降りてスタンドの外で待機していなければならないようです。安全のためでしょうか?

ガススタンド前の景色
どこまでも続く砂漠

 このガススタンドはマップでいうとココですね。ちょうどヒヴァとブハラの中間くらいでしょうか。

 途中、砂漠の中にも電波塔のようなものも立っていたり。電線が走っていたり。こんな砂漠の真ん中に電線を引っ張ってインフラを整える事業に携わった人、本当に尊敬します。おかげで電気が使えたり携帯電話が通じたりするんだよね。

砂漠に立つ電波塔のような塔
砂漠を走る送電線

 そういえば、途中、線路が並行して走っているところもありました。ヒヴァから鉄道を利用した場合、ここを通ってブハラに出るのだろうかな。

立ち木の向こうに線路が見える

 さて、そんなドライブもいよいよ終わりが近づいています。ブハラ旧市街の街並みが見えてきました。下の写真はアルク城の城壁です。

車窓から見えたアルク城の城壁

 そして、ブハラで宿泊するホステルの前に到着。別れは惜しいけど、乗務員の親子3名とはここでお別れです。ロングドライブ本当にありがとうございました。記念に写真をパシャリ。そしてスマホdeチェキで印刷してプレゼントしました。

親子3人の乗務員(掲載許可は取ってるよ)

まとめ

 以上、ヒヴァからブハラへの移動方法と料金、そしてタクシー移動の途中の様子をご紹介してきました。簡単にまとめると、

  • ヒヴァからブハラへはタクシーか鉄道が有力(僕の調査による)
  • タクシーなら50ドルで約6時間(僕の経験では)
  • タクシーなら行き先を細かく指定できる(僕は宿泊するホステル前まで乗せてもらった)
  • 鉄道は安い(日本円で1,000円程度〜2,300円程度)けど時間に制約がある
  • イチャン・カラからヒヴァ駅へはどうにか歩けそうな距離ではある
  • しかしブハラ駅からブハラ旧市街へは車で40分程度離れているのでブハラ到着後の移動手段も考慮すべし

といったところでしょうか。僕の個人的な意見としては、車の方がいいのかなとは思いますが、どちらの手段を選ぶかはみなさんの旅のスタイル次第だと思います。僕の情報も参考にして頂きつつ、みなさんそれぞれベストな手段を選んでみてくださいね。

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