【世界遺産】ウズベキスタン・ヒヴァの世界遺産イチャン・カラを歩く

【世界遺産】ウズベキスタン・ヒヴァの世界遺産イチャン・カラを歩く

Last Updated on 2021年6月2日 by ぷんたろう

 こんにちは、ぷんたろうです。今回はウズベキスタン西部の街ヒヴァの世界遺産イチャン・カラの街歩きレポートを書いていきます。砂色の街の中の所々に、ブルーのタイルをあしらったイスラム建築が建つとても綺麗な街でしたので、写真多めでご紹介していきます!

(2020年2月中旬の頃の情報です。もう1年前だ!)

ヒヴァ共通入場チケットを購入しよう

 ヒヴァの街歩きを始める前に、まずはヒヴァ共通入場チケットを購入しましょう。購入場所はイチャン・カラ(内城を意味し城壁に囲まれたエリアのことを指します)の西門前です。下の写真の左に写るのがイチャン・カラの西門、右に見切れているのが、共通入場チケットを販売しているチケットブースです。

イチャン・カラ西門前のチケットブース

 この共通入場チケットはヒヴァにある観光施設に入場できるチケットで、下の写真にあるように、エコノミー、スタンダード、VIPの3種類のチケットがあります。

チケット料金表

 ではその3種類のチケットについて、それぞれ詳細を紹介します。

エコノミー

 一番安いチケットではありますが、イチャン・カラに入場することしかできません。博物館やモスク、メドレセ、ミナレットに入るには別途料金が必要になります。時間がなくて、とりあえずイチャン・カラの雰囲気だけでも味わえれば…という方にいいのではないでしょうか。(ちなみに大きい声では言えませんが、イチャン・カラには、西門以外の北、南、東門からならチケットなしでも入れてしまいそうでした。とくに北と南の門は実際に通ったのですが、イチャン・カラの中の住人が自由に出入りしていましたので。保証はできませんが!笑)

  • 大人:50,000スム
  • 18歳未満:25,000スム

スタンダード

  • 大人:100,000スム
  • 18歳未満:50,000スム

イチャン・カラへの入場と、以下15の施設への入場が追加料金なしでできます(『地球の歩き方』より)。ヒヴァの見どころを一通り押さえておきたいという方に。

  1. クフナ・アルク(アクシェイフ・ババの見張り台を除く)
  2. ジンドン
  3. ムハンマド・ラヒム・ハン・メドレセ
  4. サイード・アロウディン廟
  5. カズイ・カラン・メドレセ
  6. シェルガジ・ハーン・メドレセ
  7. イスラーム・ホジャ・メドレセ(ミナレットを除く)
  8. ジュマ・モスク(ミナレットを除く)
  9. アブドラ・ハン・メドレセ
  10. マトパナヴァイ・メドレセ
  11. クトゥル・ムラド・イナック・メドレセ
  12. タシュ・ハウリ宮殿
  13. Rデフノフの写真博物館
  14. ホラズミの家博物館
  15. サイード・モヒ・ロイジャノン廟

VIP

  • 大人:150,000スム
  • 18歳未満:75,000スム

 VIPのチケットでは、上記スタンダードチケットで入れる15施設に加え、カッコ書きで除いたアクシェイフ・ババの見張り台とジュマ・モスクのミナレットにも追加料金なしで入ることができます。イスラーム・ホジャ・メドレセのミナレットには、このVIPチケットに加えさらに15,000スムの追加料金が必要です。また、パフラヴァン・マフムド廟というお墓があるのですが、ここもVIPチケット+10,000スムが必要です。

 こちらはイチャン・カラを隅々まで堪能し、ミナレットからイチャン・カラの街を見下ろしたいという方にオススメです。

 実際に僕が購入したチケットはこちら。感熱紙にQRコードが印刷されていて、観光ガイド的な冊子にホッチキス留めされて渡されます。各観光スポットでは入り口に設けられたリーダーにQRコードを読み取らせてから入場します。VIPチケットは48時間有効です。

ヒヴァ共通入場チケット(VIP)

ヒヴァの街歩き

 では、チケットも購入できたことですし、街歩きを始めたいと思います。行ってみましょー!

ヌルラボイ宮殿

 僕は好物を後にとっておくタイプなので、先にイチャン・カラの外から攻めたいと思います。イチャン・カラが内城を意味するのに対し、イチャン・カラの外はディシャン・カラと言うようです。ヒヴァには城壁が2つあって、外側の城壁とイチャン・カラとに囲まれたエリアが外城、ディシャン・カラだそうです。(外側の城壁がどこにあったのかはわからなかったけど…)

 で、そんなイチャン・カラの外、ディシャン・カラにあるヌルラボイ宮殿ですが、これは20世紀の初めに商人のヌルラボイの寄進で建てられた宮殿だそうです。

 ヌルラボイ宮殿へは、イチャン・カラの西門から歩いて10分弱といったところでしょうか。西門から北に向かってイチャン・カラを右手に見ながら大きい通りまで出ます。通りに出たら左に少し進んで交差点を渡った先にヌルラボイ宮殿はあります。Google Map大先生が、僕の意図する道を提示してくれないので、下の地図の時間案内は僕が歩いた道と異なりますが…時間の目安程度にしておいてくださいませ。僕が歩いた道は、下の地図でいうと、スタート地点の「ヒバ」と書かれたところから右上にまっすぐ伸びる道です。

 道路はきちんと舗装されているので歩きやすいです。

イチャン・カラ西門前からの道路
ヒヴァのオブジェもある

 さて、いよいよヌルラボイ宮殿に到着して中を見学…といきたいところですが、ここでひとつ注意があって、『地球の歩き方』では、先述した共通入場チケットを使用して入場するので単館入場は不可(ヌルラボイ宮殿で別にチケットを買って入ることはできない)とありますが、制度が変わったのか、僕はVIPチケットを持っていましたが、料金を徴収されました。料金は40,000スム(たしか、多分)です。チケットの実物があるのですが、数字がクセ強すぎて読めない(笑)

別途購入が必要なヌルラボイ宮殿のチケット

 チケットはヌルラボイ宮殿の敷地を入ってすぐ左手の建物の中で買いました。僕がうろうろしてる姿が監視カメラに映っていたのか、おじさんが出てきて中に招き入れてくれました。悪いことしていないのに建物の中に連れ込まれると、なんだか悪いことした気分になってしまいますね(笑) 

 まあ、何はともあれヌルラボイ宮殿に入館しましょう。僕しかいませんでしたので写真は誰にも邪魔されずに撮ることができました。内部の装飾が本当に綺麗でした。西洋風でもあり、でもどこかイスラミックな雰囲気もあり、シャンデリアも豪華でした。下に写真を連続で載せます。

ヌルラボイ宮殿外観
ヌルラボイ宮殿の軒下
玄関を入って最初の広間
広間天井の装飾
広間に続く八角形の部屋
八角形の部屋の暖炉かな?
リビングルーム
ベッドルーム

イチャン・カラ北門

 さて、ヌルラボイ宮殿から戻ってきてイチャン・カラ北門(バフチャ・ダルヴァザ)の前に来ました。門の前に走る電線はデフコンバザールから出ているトロリーバスの電線です。(デフコンバザールとは、ヒヴァの最寄りであるウルゲンチ国際空港からヒヴァに来るときの中継地点です。)

イチャン・カラ北門

 北門からイチャン・カラの中に入ると城壁に上がれる階段があったので登って端まで歩いて、イチャン・カラの西側に来ました。あとで書くアクシェイフ・ババの見張り台のすぐ下まで通じていました。誰もいなくてのんびりできる絶好のお散歩コースという感じでした。街を見下ろせるのもいい感じでした。城壁じゃなくていいから近所にこういうところ欲しいなぁ。

北門から城壁の上を歩いて西門手前まで来た

タシュ・ハウリ宮殿

 こちらはアラクリ・ハンという人によって建てられた宮殿で、ヒヴァの中でも最も豪華な装飾が施された宮殿だそうです。タイルや木の柱の彫刻が素晴らしかったです。

ブルーのタイルが美しい
手書きゆえのズレも味がある
精巧な彫刻の木柱
軒の下にも装飾が美しい

ジュマ・モスク

 ふらふらとしながらイチャン・カラのメインストリートにあるジュマ・モスクに来ました。このジュマ・モスクは、中央アジアでも有名なモスクのひとつで、最初に建てられたのは10世紀だそう。

 このモスクのすごいところはなんと言ってもこの木の柱に施された彫刻とその数です。とても細かい模様が精密に刻まれた柱が何本も何本も。モスクの中なのでメインストリートの賑やかさから一旦離れられます。静かに一息つきたいというときにはいいかもしれません。

天井から陽の光が差し込むジュマモスク
柱の一本一本に精巧な彫刻
モスクの中では不思議と心が静かになる気がする

 なお、ジュマ・モスクのミナレットに登るにはスタンダードチケット+追加料金か、VIPチケットのいずれかが必要なようです。僕は登らなかったので詳しくは分かりかねます。すみません。

ジュマ・モスクのミナレット
ちょっと遠目からジュマ・モスクのミナレット

イスラーム・ホジャ・ミナレット

 イチャン・カラの中心からやや南側の通りに来て、イスラーム・ホジャ・ミナレット(写真中央の塔)が見えてきました。写真右はシェルガジ・ハーン・メドレセで、中は博物館でした。写真左はパフラヴァン・マフムド廟です。

イチャン・カラ南側の通り

 このイスラーム・ホジャ・ミナレットは、1910年(意外と最近!)にイスラーム・ホジャによってメドレセと共に建てられた、ヒヴァで一番高い建物かつ最も新しいミナレットだそうです。その高さ45メートル。ミナレットに登るには、『地球の歩き方』によればVIPチケット+15,000スムの料金が必要です。払った記憶がないのですが(笑)

イスラーム・ホジャ・メドレセとミナレット

 ミナレットの中の螺旋階段は非常に急です。ほぼ四つん這いで登りました。急な階段が苦手な方やお年を召された方には少々怖いかもしれません。

外階段から見上げたイスラーム・ホジャ・ミナレット
写真じゃ伝わらないミナレットの内部階段の急峻さ

 しかし、その急な階段を登り切った先に待ち受けるのはこの景色です。ウズベキスタンに来る計画を立てているとき、ある人のブログでこの景色の写真が掲載されているのを見て、「これは僕もこの目で見たい!」と思っていたので、この目で見て、写真に収められたことは本当に嬉しかったですね。

イチャン・カラを一望できるミナレット頂上

 さて、下に降ります。階段を下るときは、登る時よりも怖いかもしれません。

ミナレット内部の階段を見下ろす

カルタ・ミノル

 ヒヴァでもう一つ楽しみにしていたのがカルタ・ミノルです。イチャン・カラ西門を入ってすぐ右手にあるムハンマド・アミン・ハン・メドレセ(現在はホテル)に付属する未完成の大きなミナレットで、1852年に着工(これも意外と最近!)し、1855年に工事が中断され、そのまま現在に至っているミナレットだそうです。完成すれば高さは70〜80メートルにもなっていたのではないかとも言われているようです。

 ムハンマド・アミン・ハン・メドレセとは、ムハンマド・アミン・ハンが建設を命じ1852年に完成した中央アジアでも最大規模の神学校で、最盛期には99人の学生もいたのだとか。

 このカルタ・ミノル、様々な伝説が残っているそうで、ある一説では、遠く400km離れたブハラの街を、ムハンマド・アミン・ハンが見張るために建てようとしたものの、ブハラのハンがそれを知り、職人を買収して工事を中断させたとも。でも実際のところは、ムハンマド・アミン・ハンがペルシャとの戦いで戦死したから中断されたそうです。

 このブルーともグリーンともとれないなんとも言えない色が僕は大好きで、その上このずんぐりむっくりしたシルエットがなんだか可愛くて可愛くて…何枚も写真に取っちゃいました。

 この日は、結婚式を挙げたカップルが通りでカルタ・ミノルを背景に記念撮影している現場にも遭遇しました。

青空を背景にしたカルタ・ミノル
新郎新婦の記念撮影の背景も務めるカルタ・ミノル
ムハンマド・アミン・ハン・メドレセ入り口脇からのカルタ・ミノル

アクシェイフ・ババの見張り台

 アクシェイフ・ババの見張り台は、クフナ・アルクという、かつて牢獄や造幣局のあった、言わばお役所のような場所の屋上にある見張り台です。お役所だったから見張り台があったのかもしれませんね。

 ここに上がるとまた違ったイチャン・カラの景色を見ることができます。先程のカルタ・ミノルも交えて写真を撮ることができます。

アクシェイフ・ババの見張り台から見るイチャン・カラ

 この見張り台の出入り口付近でお土産屋さんを展開している娘さんたちがいたのですが、彼女らの手作りのウール製品などをかなりの勢いで押し売りを仕掛けてきたので、ちょっとだけ気をつけてくださいね。決して悪い人たちではないだろうし、彼女らも生活がかかっているので、まして観光客の少ない冬場だったから、どうしても何かを買ってほしくて僕に一生懸命セールスしてきたのでしょうけど、まだまだ後々ウズベキスタン観光を続けることを考えたら、ここで荷物を増やしたくなかったというのもあって、逃げてきちゃいました。申し訳なかったなぁ。僕がもう少し心の広い人間だったら…

その他の見どころ

 イチャン・カラにはその他にも見どころがたくさんあって、特にかつてのメドレセに文化品を展示する博物館が多く、イスラーム・ホジャ・メドレセやシェルガジ・ハーン・メドレセなど2〜3軒に入館したのですが、写真を撮るのはダメかなと思って写真は一切撮っていないので、紹介できません。すみません。

 あと、パフラヴァン・マフムド廟、ここも内部の装飾が美しかったです(VIPチケット+10,000スム)。ヒヴァの庇護者として尊敬されていたという毛皮職人であり哲学者でもあったパフラヴァン・マフムド。ウズベキスタンの武道の名手でもあったことからパフラヴァン(強者)と名付けられたのだとか。人のお墓なのであまりパシャパシャ写真撮ったらだめかなと思い、ここも中の様子は写真では紹介できないのですが、本堂前の中庭から撮った外装写真がこちら。

パフラヴァン・マフムド廟本堂

 下の写真はパフラヴァン・マフムド廟を外から写した写真です。写真中央やや左に見える青緑色の丸い屋根が、パフラヴァン・マフムドが眠る本堂の屋根、その周囲にある砂色の丸い屋根は、彼の近くで葬られることを望んだ人々の霊廟です。

パフラヴァン・マフムド廟
夕陽に包まれるパフラヴァン・マフムド廟

 あと、メインストリートの東にアラクリ・ハン・メドレセという『地球の歩き方』にも掲載されているメドレセがあるのですが、ここは冬季休業で入館できませんでした。

アラクリ・ハン・メドレセ

 ラクダさんと記念撮影ができるブースもあります。お客さんはあまりいなかったようで、ラクダさんも暇を持て余しているようでしたが、背中に乗って撮ったり隣に立って撮ったりできるようです。僕は遠くから、係員の目を盗んで下の写真を撮りました(笑)。

ラクダさんのフォトサービス

夜のイチャン・カラ

 ちょっと歩き疲れたので夕方に一旦宿に戻り、夕食を頂いて少し休憩した後、ライトアップされたミナレットを写真に収めたいと思い再び出かけました。辺りにはほとんど人影もなくなり、気温もグッと下がっていましたが、静かなイチャン・カラは、これはこれでとてもよかったです。ちなみに夜の治安の面ですが、もちろん油断大敵ではありますが、ビクビクする必要はありません。日本の夜より平和かもしれません。

夜のカルタ・ミノルとムハンマド・アミン・ハン・メドレセ
夜のジュマ・モスクのミナレット
夜のイスラーム・ホジャ・メドレセとミナレット

 夢中でイスラーム・ホジャ・ミナレットの写真を撮っていたら4人組の男の子たちに声をかけられました。僕が一眼レフで写真を撮っていたから写真家と思われたのか、写真を撮ってくれとせがまれました。(ちょっとびびったのは内緒)

地元の4人組の男の子たち

冬季観光の注意点

 僕は2020年2月中下旬にヒヴァに訪れたのですが、観光のオフシーズンということもあって、いくつか閉館しているスポットがあったり、特に困ったのは昼食でした。イチャン・カラの中の食事を提供しているお店はほとんど休業していて、僕もやっと見つけたお店でなんとかお昼を食べることができたという感じでした。イチャン・カラの外に出て少し足を伸ばして近隣のバザールとかに行ってみればもしかしたらもっとお店があったかもしれませんが。

 冬季は観光オフシーズンゆえ観光客が少なくてゆったり観光でき、上手くいけば宿も貸し切り状態になるというところはオススメですが、入れないスポットがあったり食事にちょっとだけ困ったりするということを知っておいて頂けるといいのかなと思います。

まとめ

 以上、世界遺産イチャン・カラの街歩きを紹介してきました。簡単にまとめると、

  • 共通入場券がないと始まらない(大人150,000スムのVIPチケットを買おう)
  • イチャン・カラの外にあるヌルラボイ宮殿は別途チケットを購入する必要がある
  • 冬季は休業している施設、レストランが多数
  • あとは世界遺産を楽しむだけだ

といったところでしょうか。これからヒヴァを訪れようとしているみなさんの参考になれば幸いです。また、こんなご時世ですから、僕の下手くそな写真でも、海外旅行した気分になってくれる人が一人でもいてくれれば、僕も嬉しいです。では、最後に帰宅するラクダさんを見送って、この記事を終わります!

ラクダさんご帰宅

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