【ノリコ学級】ウズベキスタンの日本語学校でボランティア体験

【ノリコ学級】ウズベキスタンの日本語学校でボランティア体験

Last Updated on 2022年8月6日 by ぷんたろう

 こんにちは、ぷんたろうです。今回はウズベキスタン東部リシタンにある日本語学校、ノリコ学級で、ほんのちょこっとだけ日本語指導をしてきたときの様子を紹介したいと思います。

 日本語指導なんて偉そうなことを書いてはいますが、僕はただ日本語が喋れるだけの通りすがりの日本人で、日本語の指導経験などありませんが、何かのきっかけでノリコ学級を知り、ボランティアに行ってみたいなと思っている方の参考になればと思い、この記事を書きます。今回も字面ばかりの記事になってしまいそうですが、最後までお付き合い下さい!

(※2020年2月に訪問した時のお話ですので最新性には欠けます。ご了承くださいませ!)

ノリコ学級とは

 そもそもの話なのですが、ノリコ学級とはどんなところなのか書いておこうと思います。ノリコ学級は1999年に設立された無償の私塾です。重機メーカーのコマツ社のエンジニアとしてウズベキスタンに赴任されていた大崎重勝さんという方が、このリシタンという街に惚れ込み、お金のない家庭の子ども達でも本を読んだり勉強したりできるようにと、退職後に私財を投じて設立されました。ノリコ学級の名は、大崎さんの奥様のお名前から付けられています。大崎さんは2005年にご病気で亡くなられておりますが、当時工場で一緒に働いていたガニシェル・ナジロフさんが大崎さんの遺志を受け継ぎ、今も変わらず無償で勉強できる環境を守り続けています。

大崎重勝さんの名が刻まれた記念碑
(ガニシェルさん宅向かいにある兄アリシェルさんの工房前にて)

 ノリコ学級は無償ゆえ、日本語を指導する講師を雇って常駐させておくこともできなければ、教材も充分に揃っているとは言えません。講師はボランティアに頼らざるを得ないのが現状で、旅行シーズンの夏期こそボランティアで来てくれる人も多いものの、寒さの厳しい冬季は旅行者もほとんど来なくなるため、講師不在の期間もあるとのことです。教材も、みんなで共用したりコピーしてホチキス留めしたものを使っていたりもします。家庭の貧しさゆえ、ボランティア講師の私物(冷蔵庫の中の食べ物とか)をこっそりと持って帰ってしまう生徒もいるという話も、僕が訪れた当時たまたま長期滞在されていた講師の方から聞きました。

 では、そんなノリコ学級の運営費はどこから出ているのか。主にはボランティアで来てくれる人がガニシェルさん宅に宿泊する際の宿泊料から捻出されています。1泊30ドル。決して安くはない金額ではありますが、ノリコ学級の貴重な財源でもあります。

 また、今は、クラウドファンディングによって、直接的な金銭支援ではないものの、ノリコ学級の生徒が快適な環境で勉強に取り組んだり、将来的にしっかりとお金を稼げるよう職業訓練を受けたりするための支援をなされている方もいらっしゃっいます。さらには、ウズベキスタンの雑貨を輸入・販売して、その収益の一部をノリコ学級の運営費として寄付されている「kinuya」というオンラインショップもあったりします。こうした支えがあって、今のノリコ学級は運営されています。

オンラインショップ「kinuya」はこちら↓↓↓(外部リンク)

 僕が、拙いながらもこうしてブログでノリコ学級を紹介しているのは、少しでも多くの人に、このノリコ学級に興味を持ってもらい、コロナが終息してまた自由に海外を行き来できるようになったときに、少しでも多くの人に、ノリコ学級に足を運んでいただきたいと思っているからです。

何か必要なスキルや資格はある?

現在のノリコ学級が入居するリシタン・ジャパンセンター

 必要なスキルや資格は特にないと思います。もちろん大学で日本語を勉強したとか、日本語指導の資格を持っているとか、そういう経験や資格があれば、正しい日本語を正しく教えることができるので、あるに越したことはありません。でも僕は、合コン”したくない”ランキング1位2位を常に争っているような大学を出た理系の人間で、日本語指導の経験などありません。それでもガニシェルさんやノリコ学級の生徒たちは温かく迎えてくれました。

 半年とか1年とか長いスパンで滞在して、しっかり日本語を教えてみたいなと思う方ももちろん無資格でも大丈夫だと思いますが、生徒たちの主に目指すところは日本語検定取得なので、そのあたりの予備知識的なものがあるといいかもしれません。僕は日本語検定なるものがあることすら知らないで行ったので、生徒たちから日本語検定試験について問われても何もわかりませんでした(みんなN4とか言ってたけど、帰国後に日本語検定試験の級のことなんだと知ったくらいです)。

 でもホント何も気にすることはありません。日本人は「失敗したらダメだ」とか「ちゃんとやらなきゃだめだ」と真剣に考えがちですが、ホント気楽に行っても大丈夫だと思います。日本語を喋れさえすればもうあなたは立派な”先生”です。

 強いて持っているといいものと言えば、一斉に襲いかかってくる日本語を喋りたい生徒たちの圧倒的な勢いに対応できる対応力ですかね(笑)。彼らはとにかく我々日本人と日本語で交流したいのです。みんな我先にと「わたしの名前は〇〇です」と自己紹介を始めたり、「どこから来ましたか?」などと質問してきたり、好き勝手に喋るのでもう大変でした!(笑)

どんな授業をするの?

 ノリコ学級には、下は小学校低学年の子から、上は大学生くらいの子まで、あらゆる年代の子が学びに来ています。今日初めて来ました!なんて子もいました。それゆえにレベルもまちまちで、今日初めて日本語を見るような子もいれば、平仮名を覚え始めた段階の子、もうすっかり日本語でコミュニケーションを取れるような子もいます。

 日本語を勉強し始めたばかりの子たちには、ちょうど我々が小学校1年生で文字を習うのと同じような感じで、平仮名やカタカナを10回とか20回ずつノートに書き出して文字の形と書き順を覚えたり、または発音の練習をしたりするというような授業を行います。

ノリコ学級の授業風景
2人並んだ女の子たちはまだまだ日本語を習い始めたばかりだった

 それが少し上級になってくると、カードに書かれた絵を見て「とまと」「きゅうり」「りんご」「きりん」など、その絵が示すものを日本語で覚えたり、日本語での会話例を練習したりと、具体的な言葉を学ぶ授業になってきます。

 最上級の、もうすっかり日本語でコミュニケーションを取れるような子たちへの指導としては、どちらかというと彼らからの質問に答える形のものになってきます。彼らはもう自分たちで教材を使って自分で勉強できる子たちなので、わからないことは「ここがわからない」と質問してきてくれます。中には結構鋭い質問をしてくる子もいて、僕はタジタジでした。

 そのほかには、日本への渡航を控えている生徒たちに、日本の文化的な部分を教えたりすることもありました。日本で仕事をする上で気をつけたほうがいいことを教えたり、日本でのマナーだったり。

みんな元気!

 総じて言えることは、とにかく彼らは日本語を喋りたくて、日本語を書きたくて仕方がないということです。小さい子たちも楽しそうに平仮名をノートに一生懸命書いていますし、大きい生徒たちは我々日本人と喋りたがっていますし、日本のことを知りたがっています。

 先にも書きましたが、とにかく勢いがすごいのです。小さい子たちからは「センセー!センセー!」と引っ張りだこでしたし、大きい生徒たちからも、「何歳ですか?」「結婚はしていますか?」「仕事は何をしていますか?」「日本のどこに住んでいますか?」などと、いろいろな質問が矢継ぎ早に飛んできます。

 でもそれが楽しくて楽しくて。僕も30年以上生きてきて、ここで初めて「教えることってこんなにも楽しいんだ」と思えました。

授業の進行うまくできるかな?

 授業の進行がうまくできるかなと心配な方もいるかと思いますが、心配は要りません。日本語上級者の生徒たちが、通訳をしながら、授業のサポートしてくれます。

 というのも、ノリコ学級には基本的には常駐の先生がいない(僕が行った時にはたまたま、1年間の予定で滞在していた先生がいたけど)ので、その分普段は日本語上級の生徒たちが初心者の生徒たちを、先生代わりになって指導しているのです。で、日本人が来た時には通訳をしつつ一緒に先生役をやってくれるというわけです。

右端に立つ彼はもうすっかり日本語ペラペラ

 それに、授業といっても、いろいろなレベルの生徒が一つの教室に集まって行われる授業なので、先生が教室の前に立って一方的に喋るタイプの授業ではなくて、先生が教室を歩き回りながら、それぞれの生徒を見るというタイプの授業です。んー、僕自身そういう環境にいたわけじゃないのでわからないですけど、生徒がほんの数人しかいない田舎の小学校や中学校で、学年の異なる生徒が一つの教室で一緒に授業を受けている光景?あんな感じですかね。(伝わってくれ!)

授業時間は長いの?ハードなの?

 ノリコ学級での授業は午前の部と午後の部に分かれています。午前の部は9時から11時、午後の部は14時から16時(だったはず)です。それゆえに、お昼休憩もゆっくりとれますし、アフターファイブもゆっくりできます。

 午前と午後で分かれているのは、現地の学校事情が関係していて、現地の学校も午前と午後に分かれているからなんだそうです。午前中に学校に行く日もあれば午後に行く日もある。なので、午前中に学校に行く日は午後にノリコ学級に来て、午後に学校に行く日は午前中にノリコ学級に来る、みたいな感じでみんな日本語を勉強しています。だから毎日生徒たちの顔ぶれが違います。それもまたいろんな生徒たちに会えるので楽しいですよ!

その他

 スリッパを持っていくといいでしょう。百均とか売ってる安いやつで大丈夫です。ノリコ学級の中ではみんなスリッパに履き替えますが、ほとんど生徒たちの分しかありませんので、ボランティアでお邪魔したときに、彼らのスリッパを拝借してしまうと、彼らの履く分がなくなってしまいます。なのでスリッパをぜひお持ちください。

生徒たちが自分たちでお掃除するためきれいに保たれている

 あとは、これは完全に私感ですが、やっぱりお土産を持って行ってあげるといいのかなと思います。日本のもの。お菓子でもなんでもいいと思います。ちなみに僕は、みんなで使えるようにと、読みやすい漫画形式の日本語教材を2冊と、筆セットを数セット持って行きました。教材はともかく、なぜ筆セット?と思われた方もいるかと思いますが、僕がノリコ学級を訪れようと思うきっかけになったテレビ番組中で、ガニシェルさんが「将来的には陶芸教室を開きたい」と仰っていたので、陶器の絵付けに使えるようにとの思いで、筆を選びました。これも百均のものだったので、繊細さが要求される絵付けに使えたかどうかはわかりません。教材も筆セットも僕の自己満足ではありましたが、手ぶらで行くよりは、何かノリコ学級の運営の手助けになるものを持っていきたいと思ったので、これらをお土産に持っていきました。

気になった方はぜひ!

 いかがでしたでしょうか?ノリコ学級に興味を持っていただけましたか?日本語を教えるなんて…とちょっと身構えてしまうかもしれませんが、ノリコ学級の校長ガニシェルさんも日本語ペラペラですし、ガニシェルさんの御子息ハビブロさんも日本語ペラペラ、ノリコ学級があるリシタンの街を歩けば街の小中学生から元気に「コンニチハ!」と声をかけられ、ノリコ学級に入れば、みんな日本語で挨拶してくれて歓迎してくれます。

 ”まったく日本語が通じない場所で、日本人は自分一人…”という不安や孤独感はまったくありません。異国の地なのに日本語が通じちゃうのですから。

 もし興味を持っていただけたら、首都タシケントからはちょっと遠いのと交通の便があまり良いとは言えないってのはありますが、校長のガニシェルさんにコンタクトをとり、一度足を運んでみていただければと思います。きっとあなたもノリコ学級と、リシタンの街が好きになるはずです。

 ガニシェルさんへのコンタクト方法やリシタンへのアクセス方法は前回の記事で書いていますので、こちらもご覧くださいね。

 

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