こんにちは、ぷんたろうです。ゆっくりのんびりマイペースに…な感じでブログをやっていたのですが、ついに、南コーカサス地方への一人旅から1年が経過してしまいました。(笑)
ブログにおいては情報の新しさと正確さが重要だとは思っているのですが、なかなか…でも1年経過してしまったことなんかではメゲません。多少情報は古くても、きっと誰かの旅の助けになると信じて、僕の旅をレポートします!
そんな今回は、いよいよアゼルバイジャンの首都バクーから、隣国ジョージア(グルジア)の首都トビリシへと移動します。
ブタ?
まずみなさんが気になるのがその名前、ブタ・エアウェイズ。決して豚さんではありません。Butaとはアゼルバイジャン語で勾玉模様を指すらしいです。このブタ・エアウェイズは、アゼルバイジャンのフラッグキャリアであるアゼルバイジャン航空傘下のLCCです。
運賃体系に戸惑う
ブタ・エアウェイズの運賃体系、初めはちょっと戸惑いました。時期によって多少の変動はあるものの、基本的には路線に関係なく3段階の固定運賃のようです。
一番安い「BUDGET」という運賃では、荷物を持ち込んだり預け入れしたりはできず、まじで手ぶらで飛行機に乗ることになります。そんな人いるんかいっていう感じです。どんなお客さんを対象にしているのか分かりませんね。なので、せっかく一番安い運賃で予約しても、何かしら荷物がある人は、必ず追加料金を払う必要があります。
真ん中の運賃「STANDARD」では、預け入れ手荷物が10kgまでFreeですが、機内持ち込み手荷物には25EURの追加料金がかかります。
一番高い運賃「SUPER」でやっと10kgまでの機内持ち込み手荷物と23kgまでの預け入れ手荷物を受け付けてもらえます。
一番安い運賃で乗ろうと思っても、例えば、スーツケースを預け入れて、手荷物を1個機内に持ち込もうとすると、運賃29EURに預け入れ手荷物の追加料金25EURと機内持ち込み手荷物の追加料金25EURの合計50EURが加算されるので、結局79EURで、なんだかんだで一番高い「SUPER」より高くなってしまうのです。
で、僕はというと、この運賃体系がややこしく感じてしまったので、親会社のアゼルバイジャン航空のサイトからコードシェアフライトであるJ2 9225便を予約しました。(それもそれでややこしいんじゃないか?)
乗る飛行機自体はブタ・エアウェイズ、でも予約・発券・支払い先と便名はアゼルバイジャン航空。アゼルバイジャン航空の規約が適用されるので、預け入れ手荷物は1人あたり23kgまでのものが1個、機内持ち込み手荷物も1人あたり10kgまでのものが1個だけ許容されます。
下の2枚の画像は、どっちで予約しようか悩んでいたときのスクリーンショットです。1枚目はアゼルバイジャン航空のサイトで見た料金、2枚目はブタ・エアウェイズのサイトで見た料金です。アゼルバイジャン航空で予約すると、預け入れ手荷物も機内持ち込み手荷物も、運賃に含まれていることがお分かり頂けるかと。
ちなみに、上のスクショを撮ってから数時間後にアゼルバイジャン航空で正式に予約したところ、料金は運賃と諸税とで合わせて185.44マナト(約98EUR、日本円で12,000円程度)でした。結果的にはブタ・エアウェイズよりも5マナト程度(3EUR程度)高くついたんですけどね。まあ日本円で400円もかからないくらいなのでまあいいかなと思って。
第2ターミナルから出発
ブタ・エアウェイズは、ヘイダル・アリエフ国際空港の第2ターミナルから出発します。ヘイダル・アリエフ国際空港と画像検索すると、とても奇抜で近代的なターミナルビルばかりが出てくると思いますが、これは第1ターミナルです。第2ターミナルはとても陰気臭い地味なちょっと古めのビルです。
第2ターミナルへは、バクー中心地の地下鉄28 May駅前から空港までリムジンバスに乗った場合、終点で降ります。(28 May駅のバス乗り場はこちらの記事の最後のあたりを参照下さいな)
ほとんどの人が第1ターミナルで降りてしまいますので少々不安になりますが、ちゃんと第2ターミナルまで行ってくれます。いざ降りてみたら、第2ターミナルで降りた人も結構いました。
ブタ・エアウェイズのチェックインカウンターは空港のビルに入って右に進むと見えてきます。が、そこに辿り着くには、まずビルの入り口でセキュリティチェックを受けなければなりません。これは第1ターミナルでも同様です。(あまり写真を撮っていい雰囲気でなかったのと、そもそもチェックインの締め切り時間が結構迫っていたので写真は全くありませんが)
ビルに足を踏み入れていきなり手荷物のX線検査と金属探知機を通らなければいけないので、ビルに入った直後なのに出国審査に来たかのような錯覚に陥り、「え?チェックインってネットか何かで事前に済ませなきゃいけないの?」と少々焦ります。しかし心配はご無用で、これはただ単にビルに入るためのセキュリティチェックであって、各社のチェックインカウンターとか出国審査場はその先にあります。
チェックインも、カウンターの職員の愛想こそ悪いものの、ちゃんと英語で対応してくれるし、滞りなく終えることができました。
出国審査も特に何もなくスッと終わり、あとは搭乗ゲートで待つだけです。ゲート付近には小規模ながら免税店やカフェもありました。
いよいよ搭乗
飛行機まではバスでの移動でした。バス乗り場から飛行機が100メートルくらいのところに見えていましたが、バスにギュウギュウ詰めにされて移動しました。
バスから降りるとみんなタラップに殺到して、その波に揉まれてしまったので、ゆっくり写真を撮れませんでしたが、機体はエンブラエルERJ-190です。
機内は2-2の横4列です。機内はとてもきれいでした。座席は特に指定したわけではなかったのですが、主翼の上の非常口座席にアサインされたので、足下は広々していました。
LCCだけど機内食も出る
LCCなのに機内サービスは充実していて、バクーからジョージアの首都トビリシまでは1時間程度のフライトなのにもかかわらず、機内食が提供されます。
メニューは、サンドイッチとコップ1杯のお水でした。サンドイッチは2種類から選べました。僕はサーモンとチーズのサンドイッチを選びました。もう1種類はなんだったかな…
事前に予約することで、ホットミールや水以外の飲み物も頂けるようです。
僕が乗ったJ2 9225便は、バクーを22:00に出発し、トビリシに23:10に到着する深夜フライトだったので、機内食が提供されたのはとてもありがたかったです。
定刻通りの運航
みなさん気になるのが、その運航の時間の正確さだと思います。LCCだと時間が読めないイメージがどうしても伴いますが、僕が乗ったフライトは定時に出発し少々早着しました。もちろんこの日の天気が良かったというのもありますし、使用機材がバクーに戻ってくるのがたまたま時間通りで、乗客も遅刻することなく飛行機に乗り込んだという好条件がすべて揃ったからというのもあると思いますが…
おまけ
ちょっと驚いたというか意外だなと思ったことが1つだけ。
トビリシ国際空港に到着して、バッゲージクレイムで預け入れ手荷物のを返却待っているときのこと。
もしかしたら、たまたまそのような向きになったのかもしれませんが、荷物が、お客さんの取りやすい向きに載せられて、ターンテーブルを流れてきたのです。
偏見かもしれませんが、どうしても海外だと荷物の扱いって雑なイメージが付きまといますよね。投げられたり、ベルトコンベヤーから吐き出されたスーツケースがドーンとターンテーブルの上に落ちて来て、他の荷物と重なり合ったままテーブルの上を回ったり。
僕が初めての海外旅行でスペインに行った時に、黄緑色の新品のスーツケースを預け入れたのですが、返却された時には真ん中に、何かとズザーっと擦ったような黒いスジが入っていました。別の旅行の時には、友人のスーツケースに巻いていたベルトが失くなっていました。
だからこそトビリシでのこの丁寧な荷物の置かれ方には、感心してしまいました。海外にも荷物を丁寧に扱ってくれるところがあるんだなーと。ジョージア人にしてみたら、「こんなの普通だ、何を失礼な!」と思うかもしれませんし、これを読んでいる日本人の方でも不快に思う方がいらっしゃるかもしれません。いらっしゃったら申し訳ありません。
でもこうやって、荷物を丁寧に扱ってくれる人たちが、日本ばかりでなく、よその国にもいるんだよ、ということを伝えたかったので紹介しました。