こんにちは、ぷんたろうです。今回はタシケントに到着した翌朝、ウズベキスタン西部にある世界遺産の街、ヒヴァへ向かった時のことを書いていきます。
タシケントからのヒヴァへの行き方は、
- 夜行列車
- 飛行機
の2通りがありますが、僕は飛行機を選びましたので、タシケント国際空港の国内線ターミナルについて書くとともに、ヒヴァの最寄りであるウルゲンチ国際空港からヒヴァまでの行き方を詳しく解説していきたいと思います。
(※本記事は2020年2月ごろの情報ですが、下の記事に2023年2月の新しい情報を書いていますので、こちらもぜひ!)
2023年の新しい情報はコチラ
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【ヒヴァ最新情報】ウズベキスタン・ヒヴァに再訪!2023年の最新情報をお届け!(ヒヴァへの行き方・帰り方を中心にご紹介)
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タシケント国際空港の国内線ターミナル
タシケント国際空港には全部で3つのターミナルビルがあり、国内線は第3ターミナル(以下国内線ターミナル)から発着しています。下の地図のピンを挿したところが国内線ターミナル、地図を上にずらしていくと国際線を扱う第2ターミナルが見えてきます。国内線ターミナルが地図に表示されなかったので、止むを得ずATMにピンを挿していますが、このATMは僕もキャッシングで利用したものなので間違いなく国内線ターミナルにあるものです(つまり国内線ターミナルビルを指しています)。また、縮尺の関係で第1ターミナルも表示されていませんが、拡大すると第2ターミナルの右上あたりに出てきたり出てこなかったり。
地図をご覧頂いてお分かり頂けたかと思いますが、国内線ターミナルは、国際線を扱う第1、第2ターミナルとは滑走路を挟んで反対の位置にあります。
僕はタシケントに到着した翌朝の早朝便を予約していたので、1泊したゲストハウスからタクシーで国内線ターミナルへと向かいました。このタクシーは、前の日の晩タシケント国際空港に降り立った直後の僕を捕まえてくれやがった運転手のタクシーで、事前に国内線でウルゲンチ(ヒヴァ)に向かうことを伝えていたため、何も言わずとも国内線ターミナルに向かってくれましたが、他の旅行者の中には、タクシーに乗ったら、外国人だからと勝手に国際線ターミナルに連れて来られてしまったという人も多いようなので、タクシーを利用される場合には念入りに「国内線ターミナルに向かってくれ」とお願いした方が良さそうです。国際線ターミナルから国内線ターミナルへは滑走路を迂回するためタクシーでも10分程度の距離があります。
さて、国内線ターミナルに入ります。ウズベキスタンでは駅でもそうですが、ビルに入るには2回セキュリティチェックを受けなければなりません。まずは敷地に入るため、次にビルに入るためです。早朝の国内線の便ということもあってか、ターミナル自体そんなに混んではいませんでしたが、セキュリティチェックで引っかかってしまったときのために時間に余裕を持って行った方が安心ですね。
ちょっとだけ国内線ターミナルの紹介をしておくと、中はとても簡素で、チェックインカウンターとベンチ、ATM、自販機、トイレくらいしかありませんでした。トイレは無料でしたし、ATMではキャッシングがきちんとできました。
チェックインと搭乗前のセキュリティチェックを終えて搭乗ゲート前に来ると、ここもベンチと自販機、それに簡単なコーヒーショップ(バーかも?)があるだけでした。自販機はお釣りが出なかったので、細かいお金必須です!
ヒヴァの最寄はウルゲンチ国際空港
ヒヴァの最寄りの空港はウルゲンチ国際空港です。ヒヴァからは直線距離で40キロ弱ほど離れています。下の地図でピンを挿したところがウルゲンチ国際空港、左下の方にヒヴァ(Xiva)が見えると思います。
ってことでいきなりフライトを終えて飛行機を降りました。なんとびっくり、国際空港ですが何もありません。本当に最低限、滑走路と駐機場、ターミナルビルだけ。飛行機を降りたら駐機場を歩いて到着ロビーへと向かいます。
到着ロビーに入ると預け入れ手荷物の返却所と気持ちばかりのATMがあるだけで、他には何もなく至って簡素です。到着ロビーを通過するといきなり外です。僕はバックパックだけで来ていたので手荷物の返却所は通過してビルの外へ出ます。
ウルゲンチ国際空港からヒヴァへの行き方
まずは白タクシーの運転手をかわす
さあ、空港の外に出たら白タクシーの運転手との戦いです。タシケント国際空港に降り立ったときもそうでしたが、空港の敷地を囲む柵に白タクシーの運転手が群がって、獲物を待ち構えています。明らかに外国人な僕は格好の獲物です。
が、ここで捕まるわけにはいきません。僕はウルゲンチ国際空港からバスでヒヴァに向かう方法をこのブログに書くんだと心に決めていたからです。しかしまあ「ヘイ、ミスター!」だの「プリーズ、プリーズ!」だの「ファスト!チープ!」だの、物凄い勢いで群がられること。こんな勢いで女の子にモテたかった人生だわ(笑)。
下の写真は白タクシーの運転手集団からどうにか逃げて来て、バスを待つ間に撮影した空港前のロータリーの風景です。空港の外にも何もありません。ちなみにこの辺まで後ろをくっついてひたすら勧誘してくるタクシー運転手もいました。
ウルゲンチ国際空港からバスでデフコンバザールへ向かう
さて、どうにか白タクシーの運転手の嵐をかわしたら、デフコンバザール(Dehqon Bozor)という市場へと向かいます。ウルゲンチ国際空港からデフコンバザールへは3番のバスに乗ります。デフコンバザールが終点なので、どこで降りるのかドキドキしなくて大丈夫です。
空港の建物と柵を出たら左へまっすぐ進みます。すると右手から来る道とぶつかります。このあたりがバス停です。バス停と言っても日本のバス停をイメージしてはいけません、そこには何もありませんからね。
バス停から空港を見るとこのような景色です。
このような景色を見ながら歩道上で待っていると、車は右側通行の国なので左側からバスがやってきますので、手を水平に出してバスを停めましょう。外国のタクシーやバスは手を上に挙げても停まってくれません(実際に試したわけではないが)。水平に出した方が確実です。
ちなみに、やってくるバスは下の写真のようなバスです。空港の前をうろついて写真を撮っているときに1台走ってきたやつです。えぇそうです、その通り、こんなところで写真を撮っていたくらいだからこのバスは逃したんですけどね。
もう一度書いておきますが、バスは3番です。フロントガラスとサイドに大きく数字が書かれているので、よく確認してから停めて乗車しましょう。
バスの運賃は一律1000スムです。日本円で10円程度。びっくりするくらいの値段ですね。
バスはのらりくらりゆっくり走って結構な遠回りをしながら45分くらいで終点のデフコンバザールに到着します。
そうそう、バスに乗る時に、男性陣にだけちょっと注意事項があります。それは積極的に席を、特に女性には譲りましょうということです。これは当然のマナーとされていて、譲らないことで他の男性客や運転手さんから注意されることもあるようです。もちろん我々外国人も外国人だからといって譲らなくていいわけではありません。日本では残念ながら女性やお年寄りに席を譲るという習慣があまり根付いていないので、僕自身もそうだし、これを読んでくださっている男性陣の方々もあまり慣れていないと思いますが、郷に入っては郷に従え、現地のマナーを尊重して、積極的に席を譲るように心がけてみてください。ちょっとした素敵な出会いもあるかもしれません。僕は後々、サマルカンドのバスで席を譲ったら、現地の大学生の女の子に声を掛けられて、インスタを交換することになりました。うへへ。
デフコンバザールからヒヴァへの行き方
デフコンバザールからヒヴァに向かう方法は、僕が知る限り大きく分けて3つでしょうか。
- 乗合タクシーに乗る
- トロリーバスに乗る
- 白タクシーに頼る
トロリーバスにも興味はあったのですが、デフコンバザールに来るときのバスの車中で隣に座っていた子連れのお父さんに親切にも乗合タクシー乗り場まで案内してもらったので、乗合タクシーに乗りました。トロリーバスの乗り場を調査したりもしたかったのですが、それは次回の訪問時まで持ち越します。白タクシーに頼る方法は一切頭にもありませんでしたね。だってせっかくデフコンバザールまで地元のバスで来たんだもの。
乗合タクシーの乗り場
乗合タクシーの乗り場は、バスを降りて市場を囲うフェンスの中に入ったら、市場の大きな屋根やそれに並んで建つビルを右手に見ながらまっすぐ進んだところにあります。下の地図で言うと、デフコンバザールに挿したピンのすぐ右上がバスの停留所、デフコンバザールのピンの下の方にあるMaftuna Farmという調剤薬局のピンのあたりが乗合タクシーの乗り場です。
このデフコンバザール、結構大きな市場でかなり賑わっていたので、ちょっと立ち寄ったりもしたかったのですが、乗合タクシー乗り場にグングン進んで行く子連れのお父さんの案内を見失いそうだったので、立ち寄れませんでした。これも次回の訪問時まで持ち越しです。
さて、乗合タクシーの乗り場の目印は下の写真のような背の高いビルです。このビルの下に日本の軽ワゴン車のような小さい車がたくさん停まっているところがあり、運転手さんがお客さんを呼び込んでいるので、「ヒヴァ」と叫んでいる運転手さんを聞き分けて捕まえるか、こちらか「ヒヴァ」と言いながら運転手さんたちに向かっていきましょう。
デフコンバザールからヒヴァまでの所要時間と料金
乗合タクシーは満席になったら出発します。軽ワゴンのサイズの車に、運転手さんと僕を含めて7人乗っていました。ぎゅうぎゅう詰めでしたが、これも異国ならでは。楽しみましょう。
ヒヴァまでは幹線道路をぶっ飛ばし、途中でパラパラと4人降ろしながら向かいました。所要時間はおよそ40分でした。料金は6000スム。大きい額の紙幣を出してしまい、運転手さんがお釣りに少々困り気味だったので、細かい額の紙幣があると良いと思います。
僕の乗ったタクシーはここ、ヒヴァの世界遺産イチャン・カラの西門前で降ろしてくれました。
まとめ
以上、タシケントからヒヴァの最寄りのウルゲンチ国際空港まで飛行機を利用し、ウルゲンチ国際空港から白タクシーに頼らないヒヴァまでの行き方を解説してみました。まとめると…
タシケントからヒヴァまで行くには、
- お金はかかるが早く着く飛行機
- 列車の旅を楽しめる寝台列車
の2通りが現実的で、飛行機に乗るなら確実に国内線ターミナルに向かいましょう。
ウルゲンチ国際空港に着いたら、まずはデフコンバザールへと向かうべくバスに乗ります。
- バス停は、空港の敷地を囲う柵を出て左にまっすぐ進み、右手側から来る道路とぶつかったところの歩道上
- 乗るバスは3番のバス
- 終点まで乗ってOK
- バスの運賃は一律1000スム
デフコンバザールに着いたら、次は乗合タクシーに乗り換えます。
- 市場を囲うフェンスの中に入る
- 市場を右手に見ながらまっすぐ進む
- 市場の外れにある背の高いビルの足元が乗合タクシーの乗り場
- 「ヒヴァ」と叫んでいる運転手さんを探す
- ヒヴァまでは約40分、6000スム
といったところでしょうか。現地の言葉も全然わからない僕ですが、どうにか、白タクシーというもっとも簡単な方法に頼ることなく、地元の公共交通機関を利用してヒヴァまで行くことができました。
確かに白タクシーは早くて楽ですが、こうやって地元の人たちに紛れて地元の人たちと同じように地元の交通手段をするのも、旅の楽しみの一つではないかなと思いますので、みなさんも是非チャレンジしてみて下さい。そしてこの記事が少しでもみなさんのお役に立てばいいなと思います。
では、今回はここまで。次の記事もお楽しみに!