こんにちは、ぷんたろうです。
前回の記事ではカザフスタンのアルマトイから、キルギスの首都ビシュケクまでバスで移動した時の様子を紹介しました。
前回の記事はこちら
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【ビシュケク】カザフスタンのアルマトイからキルギスのビシュケクへバスで移動するぞ
こんにちは、ぷんたろうです。 今回からしばらく中央アジアの国、カザフスタンとキルギスへの旅の様子をお届けする記事です。 初回はカザフスタンの第二の都市アルマトイから入国して、隣国キルギスの首都ビシュケ ...
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今回はビシュケクから、キルギスの有名な湖であるイシククル湖の湖畔にある街、チョルポンアタへの行き方と、少しだけ帰り方を紹介していきます。
出発はビシュケク西バスターミナル
チョルポンアタへは、乗り合いバス(ミニバス)が、ビシュケクの西バスターミナルから頻発しています。
乗り場は、西バスターミナルの敷地内、南東の角です。アルマトイから来た大型のバスが停まる場所をターミナルビルの裏側と言えば、ミニバスの発着場は表側です。言葉で言うと難しいので、下の写真のところを入っていってください。(雑)
ここを入って乗り場をうろうろしていると「チョルポンアタ?」と方々から声をかけられるので、「イエス」とか「ダー」とか言えば、チョルポンアタ行きのミニバスに導いてくれます。特に、あと一人で出発!みたいなバスがちょうどいると、ほとんど拉致に近い感じでバスに乗せられます。
が、一応ちゃんと紹介しておくと、上の写真の門をくぐりミニバス乗り場に入って右に進み、3番ホームがチョルポンアタ行きの乗り場です。天井からも行き先表示がぶら下がっています。
停まっているバスのダッシュボードにもキリル文字ですが雰囲気で読める「チョルポンアタ」の文字が掲げられています。
チケットは、乗り場に入って右の一番奥にある下の写真のような窓口で買えと言われたり、運転手さんが「俺に払え」と言ってきたり、システムがよくわかりませんが、とりあえず誰かに払えば大丈夫です。二重で請求されることはありませんでした。
運賃は前払いで400スムなハズです。僕は500スム紙幣を渡したら、50スムのお釣りしか返ってこなかったんですけどね!!!
運賃を払ったら、車内に入って空いている席に座ります。僕もみんなに待たれていた“あと一人”だったので、残された席はガタイのいいお兄さん方に挟まれた、最後列の窓際でも通路に足を投げ出せるでもない、人権のない席でした。荷物はヒザの上、内股に力を入れてピタッと膝を閉じたまま、小さくなって座りました。めっちゃ肩凝った。
ちなみに、このミニバス、人を運ぶことを前提に作られたあまりデカい荷物を載せることを想定していない車だと思いますので、荷物スペースは最小限です。頭上の荷物置きにもそこまで大きい荷物は入りませんし、リアも、ドアを開けたらすぐ最後列の背もたれがそそり立っているという感じですので、大きいスーツケースを持っていたりするとちょっと大変かも。参考になるかわかりませんが、僕の15リッターのサブバッグは頭上の荷物置きに置けましたが、30リッターのメインのバックパックは載せられず断念。お膝の上で抱っこしてました。
片道4時間弱のドライブ
ビシュケクからチョルポンアタまでは、途中15分程度の休憩を挟みつつ、4時間弱かかります。なので、人権のない席だとシンドイですね。しょうがないのだけど。移動中は、することないので、音楽かなんか聴けるアイテムでも持っていればいいかもしれませんね。
休憩ポイントまでは2時間ほど走ります。休憩ポイントではトイレにも行けますし、売店もあるので軽食や飲料も買うこともできます。まあただ、途中マジで何もない荒野の中を突き進んで行くので、トイレ近くなりそうだなとか思ったら、水分摂取は控えめにしたほうがいいかもしれません。
降りる時の注意
ビシュケクから走ってくる途中、携帯の電波も届かないような場所も走ったりしますが、チョルポンアタに差し掛かってくると電波は入ります。なので、Googleマップか何かで現在地を追いかけるといいでしょう。
なぜ、そんなことを?と思うかもしれませんが、ビシュケクから乗ってきたこのミニバス、行き先に「チョルポンアタ」と書いてるくせに、チョルポンアタのバスターミナルに立ち寄らないのです。立ち寄らないというか、バスターミナルの前の通りは通るんですが、ターミナルの中には入っていってくれないのです。なので、マップで位置を確認しながら、降りるべき場所が近づいてきたら、席から立ち上がって、運転手さんに降りるよアピールをしないと停まってくれないのです。逆にいうと、降りたいところで降ろしてもらうこともたぶん可能っちゃ可能です。(帰りはそうしました)
あとは、誰か降りる人と一緒に降りちゃうかですね。僕の場合はちょうど奇跡的にチョルポンアタのバスターミナルで降りるお兄さんがいたので、慌てて一緒に降りました。
こんな感じで、乗るのは簡単なんですが、降りる時ちょっと難しいんですよね、ミニバス。言葉が通じればいいんですが、運転手さんみなさん英語はまったく分からないっぽいので…ロシア語で「降ろしてください」の「パジャールスタ・アスタナビーチェ」とでも言えればよかったのですが、あの時の僕はまだ未熟だったもので…今この記事を書きながら勉強しました。パジャールスタ・アスタナビーチェ。直訳すると「やめてくださいよまったくもぉぉ」のようですが。パジャールスタ・アスタナビーチェ。
なので、降りる場所が近づいたら立ち上がってドアのところまで行って運転手さんに身振り手振り目配せするか、ピッタリ目的地じゃない場所でも、多少歩くのを覚悟でとりあえず誰かと一緒に降りちゃうか、がいいのかなぁ。
ちなみに、チョルポンアタのバスターミナルはGoogleマップ上だとココです。
実際のバスターミナル付近の景色は下の写真のような感じです。ビシュケクから乗ってきたバスは、下の写真でいうと右から走ってきます。
したがって、進行方向の右手にバスターミナルは見えてくることになります。チョルポンアタに近づいてきたな、そろそろかな、という段階で、Googleマップで現在地を確認しつつ車内から前方の景色を注視して、バスターミナルを示すこの青い看板のところで「パジャールスタ・アスタナビーチェ」が言えたら最高にスマートな旅人ですね。
帰りはバスターミナルから
チョルポンアタからの帰りは、行きと違って、チョルポンアタのバスターミナルの敷地に入りましょう。
バスターミナルの敷地にはビルも建ってはいますが、使われていないようです。一応中を覗いたりもしてみましたが、電気も点いていないロビーがやや不気味でした。なので直接バスに向かいましょう。
ミニバスは常に1台は停まっているような印象でした。やはりダッシュボードには雰囲気で読める「ビシュケク」の文字が掲げられています。ミニバスで帰りたい人は、車のそばでタバコを吸ったりしている人に「ビシュケク?」などと聞いて回れば「乗れ乗れ」と言ってくれる人に巡り会えるはずです。そう言われたら車内に入って席を確保しちゃいましょう。大きな荷物は後ろの扉を開けて積んでくれると思います。
運賃は前払いで、当然来る時と同じ400スムでした。(あ、来る時は450スム払ってたな俺、チキショー)
バス乗り場の向かい側に「KACCA」と看板を掲げたチケットブース(次の写真に写ってます)もありますが、ここでチケットを買わなくても、運転手さんに直接支払うことができます。大きい額の紙幣を渡すと、運転手さんの持ち合わせによってはすぐにお釣りをくれないこともありますが、他のお客さんも集まってきてみんなが運賃を支払い、細かいお金ができたらば、ちゃんとお釣りをくれますのでご安心を。
もし、もう少し急いで帰りたい場合には、ミニバスの向かいに乗り合いタクシーも待ち構えていて、勧誘してきますので、ちょっとお値段上がると思いますけど、気持ち急いでるよって人はタクシーでもいいかもしれません。ただし、普通のミニバンとかステーションワゴンとかなので、これまた3人がけの真ん中に座らされたりしたら道中かなりしんどいかも。
なお、ミニバスは通常満席にならないと出発しないものなハズですが、僕が乗ったバスは、僕が席を確保してから30分くらい待って結局満席にならず、3分の1くらい空席にしたまま出発しました。(帰りはドアのところの人権のある席ゲットしたぜ)
ちなみに、走っていて気づいたのですが、ビシュケクに向かう途中左側に、山の斜面にでかでかと描かれたビシュケクの国旗が見えました。それを見たい方はバスの左側の車窓を眺められる席を確保するとよいですよ。
無理を言って途中で降ろしてもらうことも可能だった
帰りのミニバスは、何も言わずに終点まで乗っていると、西バスターミナルに行くはずですが、宿泊先の近くで降りたいよという人もいるかもしれません。僕もそうでした。別の記事で紹介しようと思っていますが、ビシュケクの日本人宿「さくらゲストハウス」に宿泊予約を入れておりまして、ミニバスはすぐ近くの大通りを走るので、これは近くで降ろしてもらいたい!と思ったんですよね。西バスターミナルからさくらゲストハウスまではそこそこ距離もありましたし。わざわざ目の前を通り過ぎてまた戻ってくるってのも効率悪いですし。
んでですね、見ていると他のお客さんもみんな、スーパーの前とか肉屋の前とか、自分の都合のいい場所で降ろしてもらっている感じだったので、これは俺もいけるかも?と思って僕も途中下車に挑んでみました。
でも言葉が通じないので、僕はGoogleマップで宿近くの目立つ建物の写真を出して、信号待ちで停まっているときに運転手さんの隣に行き、「ここで降ろして」とジェスチャーでお願いし、降ろしてもらうことができました。
後ろに積んだ荷物も忘れずに降ろしてもらえました。
もし途中で降りたいよという人がいれば、真似してみてくださいね。(うまくいかなかったらごめんなさい)
まとめ
以上、ビシュケクからチョルポンアタへの行き方、帰り方を紹介してきました。
- チョルポンアタ行きはビシュケク西ターミナルの南東の乗り場を出発
- 運賃は片道400スム
- チケットブースでチケットを買うか運転手に直接払うかはその時次第
- 基本は満席になったら出発
- 降りる位置はGoogleマップで追いかけておく
- チョルポンアタのバスターミナルには入っていってくれない
- 誰かと一緒に降りちゃうか、一生懸命降ろしてくれアピールをするか
- ベストは「パジャールスタ・アスタナビーチェ」と言えること
- チョルポンアタからの帰りのバスはターミナルに停まっているバスを確保する
- お願いすれば降りたいところで降ろしてもらえそう
ざっとこんな感じでしょうか。
みなさんの旅の参考になれば幸いです。ではまた次の記事で!