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【熊野古道モデルコース】湯の峰温泉から大日越を歩いて熊野本宮大社にお参りに行くぜ

2023年4月30日

熊野古道ってよく聞くけど、どんなところなんだろう?
歩いてみたいけど長いんでしょ?歩き切れないかも…

そんな風に考えてなかなか熊野古道歩きに踏み出せない方も多いのではないでしょうか?

実は僕もその一人で、ずっと行ってみたいなとは思ってはいたものの、険しくて歩けなかったらどうしようとか色々考えてしまってなかなか踏み出せないでいました。

でも咋夏ついに歩いてきたので、今回の記事では熊野古道を歩いて熊野本宮大社へと参拝し、他にも神倉神社や熊野速玉大社、阿須賀神社を参拝した時のことを書いていこうと思います。熊野詣を計画されている方のモデルコースにいかがでしょうか!早速いってみましょー!(夏のこと書くのに冬越えて春になっちまった)

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熊野古道とは

まず、熊野古道について簡単に。一口に熊野古道と言っても

  • 紀伊路
  • 小辺路
  • 中辺路
  • 大辺路
  • 伊勢路

という五つの道があって、これらは熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社という熊野三山に通ずる参詣道で、これの総称を熊野古道と呼びます。大阪、奈良、和歌山、三重に跨がる長大な道です。

湯の峰温泉をスタートし大日越を歩くのがオススメ

前々回の記事では、熊野三山のうちのひとつ熊野那智大社にお参りしたときのことを書き、前回の記事では湯の峰温泉までの行き方を書きましたが、僕みたいな熊野古道ド初心者は、スタートをこの湯の峰温泉に設定し、ここから「大日越(だいにちごえ)」という区間を歩くのがいいのではないかと思います。その理由は、

  • 距離がちょうどいい
  • 熊野本宮大社までの最後の区間

だからです。歩くルートとしては、熊野古道の五つの道のうちの中辺路で、しかもその中辺路のほんの一部の区間です。以前の記事で書いた那智大社へ続く大門坂もまた中辺路の一部の区間です。

熊野古道上級者の方々からすれば「そんな短え区間しか歩かねえで、何が熊野古道歩きだバーロー」と怒られてしまいそうですが、僕みたいなド初心者にはもってこいの区間です。

結果から書くと、湯の峰温泉から熊野本宮大社近くの大日越の出口までの所要時間としては、普段まったく運動しない腰痛持ちの33歳の独身のおっさんが一人で真夏に10kgくらいあるバックパックを背負ってゆっくり歩いて1時間ちょっとくらいで距離としては約2kmでした。もちろんその日の天候と足元のコンディション、背負う荷物にもよると思いますが、健脚な方なら僕と同じくらいの時間で大日越を踏破できると思います。

ちなみに、この大日越ですが、湯の峰温泉側からも熊野本宮大社側からも、入り口部分は物凄い登り坂です。湯の峰温泉側の入り口の方が幾分ラクそう(といっても息は上がる)でしたが、熊野本宮大社側に降りてくるときにはものすごい急段を降りてきたので、僕と逆向き、熊野本宮大社から湯の峰温泉に向かうにはもう少し余計に時間を見ておいた方がいいのかなと思います。嘘か誠か、Apple Watchの記録によると、湯の峰温泉のスタート地点の標高が135m、大日越の最高標高が316m、熊野本宮大社側の出口が標高65mほどでしたのでね、やはり熊野本宮大社側から登る方が、250mも登らないといけないのでキツいですね。湯の峰温泉側から登ると180mくらいですからね。

ということで、あくまでの一例ですが、僕みたいにド初心者の方は湯の峰温泉で一泊し、翌朝出発してお昼ごろ熊野本宮大社に到着するっていうプランがいいのではないかと思います。

湯の峰温泉スタート地点は世界遺産の「つぼ湯」の前

さあでは出発しましょう。湯の峰温泉側のスタート地点は、世界遺産にもなっている「つぼ湯」の前の古い橋です。実は僕が湯の峰温泉で泊まったゲストハウス「ジェイホッパーズ熊野湯峰ゲストハウス」のすぐ裏に大日越の入り口があるにはあるんですけど、いきなりそこに行っちゃうとなんだか味気ないので、わざわざゲストハウスからちょっと下ってきて、つぼ湯の前から熊野古道に入りました。んで、ついさっきまでいたゲストハウスを裏から見ながら「なるほどね、こういう道になってるのね」って一人で勝手に納得しながら大日越へと入りました。

湯の峰温泉側の大日越の入り口は、いきなり獣道な感じです。そして先にも書きましたが、いきなり急坂です。結構序盤から息が上がります。

世界遺産「つぼ湯」の前から熊野古道歩きをスタート

泊まっていたジェイホッパーズの裏に出る

夏の熊野古道歩きには虫除けスプレーとキンカン必須

夏の熊野古道歩きには是非虫除けスプレーとキンカンをご用意ください。別にキンカンでなくてもいいです。ムヒでもウナコーワでもなんでも。とにかく虫が多いです。それだけ自然が豊かな証拠なんですけどね。

僕もですね、大日越を登り始めて5分くらい、バックパックの紐を締め直そうとちょっと立ち止まったほんの1、2分で、スボンの裾とくるぶし丈の靴下のわずかな隙間をたくさん蚊に刺されました。で、バックパックからキンカンを取り出そうと思って、また止まるから蚊に刺される。かゆかったー。

あとですね、割と序盤からずっとアブなのかハチなのかにずっと付き纏われていた道案内してもらっていたので、こういうブンブン嫌な音を立ててついてくる虫や蚊を除けるためにも、虫除けスプレーはあったほうがいいと思います。

ほかにも自然が豊かなので、でっかい蜘蛛の巣、最近ほとんど見なくなった色鮮やかなトカゲなんかもいたりします。幸いにもヘビには遭遇しませんでしたが、いるかもしれないので、そういうのが苦手な方は心の準備をしてから出発しましょう。(最近近所では一切見かけなくなってしまったので、トカゲには少し見入ってしまった。)

途中で遭遇したトカゲ(苦手な人はごめんなさい)

道のコンディション

大日越に入るとすぐ目の前にはすげえ急な坂が立ちはだかります。息、上がります。露出した木の根っこや、長年かけて人の足の形に削れた岩を踏段にして登っていきます。つぼ湯の前をスタートして約15分で約100mの高さを一気に上りますよ。

大日越の湯の峰温泉側の入り口

人の足形に削れた岩を登って行く

でも、ここをクリアしてしまえば、まだ登り坂は続きますが(まだ登るんか)、これまでの15分に比べれば緩やかな登り坂です。段じゃなくて坂なので、だいぶラクになります。そして出発してからトータル約30分で大日越の最高点、鼻欠地蔵のあたりに着きます。

道のコンディションは、大日越の両入り口付近を除けば、遥か昔から踏み固められているので、舗装されているわけではないですが、概ね良好で歩きやすかったです。途中脇から伸びてきた草や枝、ツルなんかを避けなきゃいけない部分もありますが、道無き道をかき分けていくわけでもないので迷うこともないでしょう。

道はこんな感じ

道の途中途中には熊野古道であることを示す看板や、キロポストも建てられているので安心ですね。

途中に立てられているキロポスト

万が一ケガをしたり具合が悪くなったりして救急車やお巡りさんを呼ばなきゃけなくなったときのために、何キロポストを通り過ぎて、どっちからどっちに向かっているのか言えるようにしておくといいですね。

大日越の両入り口付近は、先ほども書きましたが、木の根っこや岩を踏段にして登り下りしなければならず、段の高さもマチマチだし滑ったり踏み外したりしないように気をつけながら登り下りしなければならないので、しんどいです。そして足元注意です。

チェックポイント①鼻欠地蔵

湯の峰温泉のつぼ湯をスタートして約30分で、大日越のひとつめのチェックポイント、鼻欠地蔵に到着します。先にも書きましたが、この辺りが最高点なので、あとは下り坂です。ばんざーい。

さて、鼻欠地蔵ですが、こんな岩があって、お地蔵さんが掘られていますので、この先の安全を見守ってもらえるよう手を合わせて拝みましょう。

鼻欠地蔵

鼻欠地蔵

チェックポイント②月見ヶ丘神社

鼻欠地蔵を後にしてさらに15分程度歩くと、月見ヶ丘神社という小ぢんまりした神社が見えてきます。どうやら熊野本宮大社の境外摂社だそうです。ここまできたら大日越もあと4分の1くらいです。そしてこの先はもっぱら下りなので、急がずゆっくり進んでいきましょう。

月見ヶ丘神社

神社のお社の脇には水が湧き出ていたので、ここで手を洗ったり顔を洗ったりさせてもらって、熱った体を冷やすのもいいでしょう。

ちょっとこれはイタダケナイデスネー。誰かBBQでも楽しんだのでしょうか。神様の前に炭をそのまま捨てて行ったようですね。

罰当たりなBBQの放置

チェックポイント③大日越出口

思いの外チェックポイントが少なかったので、無理やり出口をチェックポイントの3つ目としました(笑)。大日越を下りてくると、このようなところに出てきます。民家がたくさん建っていますね。

大日越出口が見えてきた

出口で大日越を振り返る

出口のすぐのところにバス停もあります。湯の峰温泉まで乗ってきたバスは、ここも通って熊野本宮大社へと向かうようです。

大日越バス停

 

出口を振り返ると、大日越の距離を書いてくれている看板もあります。看板にもありますが、距離は確かに、そんなに長くはありません。全長2kmくらいですね。

大日越出口に立つ道標

熊野川の清流で涼む

なんだか大日越をあるいている途中、にわかに腹痛がやってきて、ややピンチだったので、大日越の出口からすぐのところにあるガソリンスタンドでお手洗いを借りようかなとも思ったのですが、そのガソリンスタンドの背景に雄大な熊野川が流れていて、腹痛どころじゃなくなったので、熊野川のほとりへと下りてきました。

夏の日差しも相まって青く見える熊野川

川の水はそんなにキンキンに冷たいわけではありませんでしたが、靴下を脱いで裾を捲って足首を川に浸して涼んでいたら、腹痛なんてどっかに行ってしまいました。川のほとりなので日差しを遮る物などなく、暑いかなと思いましたが、川に足を浸けているおかげか、そんなに暑さは感じず、多分30分くらい誰もいない川のほとりで、33歳のおっさんが一人でチャプチャプと川遊びしていました。

熊野川にはメダカのような小さなお魚も泳いでいた

そしてこの川遊びをしていた場所からふと後ろを振り返るとそこには大きな鳥居が!

熊野坐神社の旧社・大斎原

振り返ったところにあった大きな鳥居は、熊野坐神社(くまのにますじんじゃ、現在の熊野本宮大社)の旧社のものでした。旧社はここ、大斎原に鎮座していたようです。どうやら僕は神聖な領域に裏からずけずけと入ってしまっていたようです。大変失礼しました。

大斎原にそびえる巨大な鳥居

明治22年の熊野川の大洪水で、熊野坐神社の社殿の大部分は流されてしまいましたが、流失を免れた上四社三棟が現在の熊野本宮大社に遷されたようです。ここはとても神聖な場所なので、僕みたいな裏からずけずけと入ってきた輩は、これ以上失礼を働かないように気をつけましょう。。。

明治22年の水害で社殿が流されたことが書かれている

旧社地・大斎原

水害で流失を免れた上四社は、現在の熊野本宮大社に移築され、流失してしまった中四社、下四社は、大斎原の石造りの祠(ほこら)に合祀されています。

中四社と下四社が合祀されている石造りの祠

先ほど川のほとりから見えた大きな鳥居はこちらです。熊野詣のPRの写真なんかにもよく出ていますね。訪れたのが真夏だったので、周辺の木々や田んぼが鮮やかな緑、空の青と鳥居とのコントラストがとても美しく、神聖な場所としての厳かさをとてもよく感じられました。

大斎原の巨大な鳥居

熊野本宮大社

さて、大斎原を後にして、歩くこと3分ほどでいよいよ熊野本宮大社の参道に到着です。熊野三山(本宮、速玉、那智)の中心で、全国に4,700社以上ある熊野神社の総本宮であり、御祭神は熊野三山に共通する熊野十二所権現、主祭神は素盞嗚尊(スサノオノミコト)です。

熊野本宮大社参道入り口

那智大社、熊野速玉大社と並びサッカー日本代表にもゆかりのある神社ですね。日本代表のマークの八咫烏(やたがらす)も、熊野三山に祀られている八咫烏をモチーフにしているとか。その理由は、日本にサッカーを広めた中村覚之助さんという大昔の方のご出身が現在の那智勝浦町であることにちなんで、だそうです。他にも、日本神話において、この八咫烏が神武天皇を現在の奈良県にある橿原(かしはら)神宮まで導いたとされていることから、ボールをよくゴールに導くように、との願いも込められているようです。

鳥居を潜ると、158段の階段が参拝者を出迎えてくれます。足の不自由な方は、社務所に連絡を入れれば、社殿までの別ルートを案内してくださるようです。手水舎は階段を登った先、右側にあるので参道の右側を登っていくといいでしょう。

本殿へと続く158段の階段

手水舎

そして本殿へ。明治の水害のあと、現在の場所には上四社のみお祀りされており、中四社と下四社は引き続き旧社地である大斎原に合祀されています。上四社の第一殿には夫須美大神(ふすみのおおかみ、イザナミノミコト)、第二殿には速玉大神(はやたまのおおかみ、イザナギノミコト)、第三殿には主祭神である家津御子大神(けつみこのおおかみ、スサノオノミコト)、そして第四田には天照大神(あまてらすおおみかみ)が、それぞれ祭られています。後で知ったのですが、お参りの順番があるらしくて、まずは第三殿の主祭神、次いで第二殿、第一殿、第四殿とお参りし、最後に、本殿の右端にある小さなお社、結びの神に参拝するといいとされています。

熊野本宮大社本殿前の御神門

なお本殿は、ブログや動画投稿サイトなどにアップする用の写真や動画の撮影は禁じられているので、撮影は御神門までです。ご注意ください。僕も自分の記念用に撮影はしましたけど、アップはしません!本殿の様子は実際に訪れて、ご自分の目で確かめてみてくださいね!(本殿から下る時、ジンバルに取り付けられたガチ目の撮影機材で撮影している男性がいましたが、職員の方が後を追いかけて行っていました。)

ちょっとよりみち展望台

みなさん、こんなアングルの写真をご覧になったことはありませんか?

遠くにそびえる大斎原の鳥居

この、山の上から遠く熊野川のほとりにそびえる大斎原の鳥居を眺めるアングルの写真。撮れる場所があるんです。そう、この「ちょっとよりみち展望台」です。

しかしですね、みなさん。名前に騙されてはいけません。(騙すつもりはないのだろうけど)

ガッツリ目的地な展望台です、ここ。フラッと行くには過酷すぎます。正確な時間は記録してませんが、熊野本宮大社の裏手に続く熊野古道を20〜30分程度かけて登っていかなければならないのです。

でも行けばこの景色を眺めることができます。体力に余力がある方は行ってみてもいいかもしれませんね。

簡単に行き方を説明しておくと、熊野本宮大社裏手にある鳥居から、住宅地を登って行き、熊野古道(伏拝王子)の紫色の看板を見つけたら、それにしたがってさらに上がって行きます。石段を上がってもいいし、石段脇の道路をそのまま道なりに進んでいくと、やや遠回りにはなりますが、車でも上がれるような舗装された坂があります。

熊野本宮大社の裏の鳥居

裏の鳥居から宅地を上がって行く

紫色の看板が見えたら石段をあがる (少し遠回りするけど石段沿いの道路からも行ける)

さて、石段を上がりきったらこんなところにでます。写真手前が石段で、写真左から来る道が、車でも上がれるような舗装された坂と書いた道です。この先、木々の間の道を進んでいくのですが、すみません、どんどん険しくなってきます。

石段を上がったら木々の間の道を進む

やがて、「ちょっとよりみち展望台」の看板が見えてきますので、ここからまた急斜面を上がって行きます。

ちょっとよりみち展望台の看板が見えてきた

看板から展望台に上がるこの最後の道が実は一番ハードだったり。すごい急で険しい道です。

看板から展望台への道が急峻で険しい

そして展望台に到着です。展望台に着く頃には息も上がっちゃって、すぐに「わぁ!景色すげー!」とはなりませんでした(笑)

展望台に到着

展望台にはベンチもある(夏は遮るものがないから正直暑い)

帰りのバスは和歌山県世界遺産センターから

熊野本宮大社への参拝を終えて、新宮駅にバスで向かうよって方がほとんどだと思いますが。バス乗り場は、熊野本宮大社の参道入り口の向かい側にある和歌山県世界遺産センターにあります。ちょっとよりみち展望台に行ってヘトヘトになった僕は中をあまりしっかり観ていないのですが、熊野だけでなく高野山や参詣道など、和歌山県の世界遺産に関する資料が多数展示されていますので、興味のある方はバスの待ち時間に覗いてみてくださいね。

なお、前の記事にも書いていますが、バスは交通系ICカードには対応していませんので、現金をご用意くださいね

和歌山県世界遺産センターのバスロータリー

他にも寄りたい世界遺産

神倉神社

バスで新宮駅に向かう途中、神倉神社前というバス停でバスを下車し、バスの進行方向と反対に振り向くと、裁判所南という交差点にこのような看板が見えると思います。

裁判所南交差点と神倉神社の看板

ここから5分ほど歩くとこんな赤い橋が見えてきます。これが神倉神社の入り口です。

神倉神社入り口の赤い橋

神倉神社は、熊野大神が熊野三山として祀られる以前に最初に降臨したとされる聖地で熊野速玉大社の摂社です。

ただですね、この神倉神社、石段がハンパないんです。600段弱あるめちゃくちゃ急なガタガタの石段を、ほとんど四つん這いの状態で上がっていかなきゃいけないのです。写真じゃ伝わらないんですが、本当に急な石段です。

めちゃくちゃ急な石段で出迎えてくれる神倉神社

しかし、石段を登り切った先には、御神体であるゴトビキ岩があり、新宮市を一望できます。この新宮市を一望するアングルは、新宮市の観光パンフレットの表紙の写真にも使われているらしいです。

御神体のゴトビキ岩

ゴトビキ岩から新宮市を望む

めちゃくちゃ息はあがるし、脚はプルプルしちゃいますが、余力があれば登ってみるのもいいかもしれませんね。

熊野速玉大社

神倉神社から住宅地を歩いて12、3分で熊野速玉大社にも行くことができます。神倉神社の入り口の赤い橋から、このような路地を歩いて行きます。路地の右手は神倉小学校です。

神倉小学校裏の路地

この小学校の土地に沿ってしばらく進んでいくと、こんなところに出るので、写真中央に写る白いフェンスに沿って突き当たりまで進みます。

神倉小学校裏の路地を抜けたところ

突き当たりを左に折れて道なりに進むと、こんな景色が見えてきて…

速玉大社までもう少し

やがてT字路にぶつかります。このT字路を右に折れれば、速玉大社の参道入り口がスグに見えてきます。

T字路を右に曲がれば速玉大社

まだ社殿のない自然信仰の時代の神倉山から、初めて麓に社殿を建てて神々を祀ったのがこの熊野速玉大社で、それ故に熊野速玉大社は神倉神社に対し新社宮と呼ばれています。

熊野速玉大社参道入り口

那智大社や熊野本宮大社に比べると街中にあり、少々こぢんまりしている印象もありますが、朱色の社殿が鮮やかです。

熊野速玉大社社殿

先に書いた神倉神社の御朱印や御神札は、ここ熊野速玉大社で受けることになっています。

阿須賀神社

熊野速玉大社から東にさらに歩いて30分ほどで阿須賀神社という、小さいながらも世界遺産に登録されている神社にも行けます。30分も歩けないぜという方は、速玉大社前バス停からバスに乗って阿須賀神社バス停で下車してもいいかもしれません。

歩いて行く方もバスに乗る方も、とりあえずは速玉大社の前の通りを東にすすみ、速玉大社前という大きな交差点に出ましょう。国道42号線と県道42号線がぶつかる交差点です。この交差点には横断歩道がないので地下道をくぐり、反対側に上がります。速玉大社前バス停は、地下道を上がってちょっと進んだところにあります。歩いて行く方はそのままその道を進み、新宮城跡を左手に見ながらJRの線路を越えて、最初の十字路をさらに直進します。するとこんな十字路に出てくると思います。

加藤恒久商店さんが目印

この十字路を「加藤恒久商店」さんのビルの方に歩いていくと、「阿須賀神社コッチ、170m」の看板があるので、コレに従って歩いて行きます。

阿須賀神社への案内看板

神倉山に熊野権現が降臨したのち阿須賀に勧請されたと記された古文書が見つかっていることから、早くから熊野信仰との関わりがあったとされており、また、熊野速玉大社から那智大社への道中にあるため、古くから熊野詣の人々が参拝に訪れていたそうです。こちらも朱色が鮮やかな社殿でした。

阿須賀神社参道

阿須賀神社社殿

まとめ

以上、熊野古道大日越を湯の峰温泉から歩いて、熊野本宮大社へと参拝し、神倉神社、熊野速玉大社、そして阿須賀神社を巡るコースを紹介してきました。

熊野詣ついでに熊野古道歩きをちょっとやってみたいという方にはおすすめの行程だと思います。夏は暑くて汗びっしょりになり草臥れますし、冬は冬で、山の中なので雪も積もるかも知れませんし、日没が早いので暗くなる前に山道を抜けなければならない点に注意は必要ですが、総じて歩きやすいルートなのではないかなと思います。

熊野詣を考えている方の旅の参考になれば嬉しいです!ぜひ、熊野詣の旅を楽しんできてくださいね!

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