こんにちは、ぷんたろうです。今回の記事は、ウズベキスタンの世界遺産の街のひとつ、ブハラの街歩きレポートです。ウズベキスタンにはたくさんの世界遺産の街がありますが、ここブハラもそのひとつです。ブハラ観光にはあまり時間を割かなかったので、ほとんど外から撮った建物の写真の紹介になってしまいますが、旅行した気分になってもらえると嬉しく思います。それではいってみましょー。
(※2020年2月の情報です)
まずは行った場所をマップでチェック
まず、僕が行った場所をGoogle Mapに表示します。ざっとこんな感じ。全体の距離感とかを感じていただければと思います。結構観光スポットが散在しているので、見て回るには端から順番のほうがいいと思いますよー。
カラーン・ミナレット
ブハラといえばここ、的な場所が、ここカラーン・ミナレットです。ブハラのシンボル的な存在で、旅行ガイドブックにも必ず掲載されていますし、ウズベキスタンを旅された方々のブログにも必ずと言っていいほど登場しますよね。僕も例に漏れず行ってきました。
このカラーン・ミナレットは、カラーン・モスクの付属塔です。その外壁の文様がとても美しく、塔の高さ、太さのバランスもとてもよく取れているなという印象でした。なんだかとても安定感のある出立でした。
カラーンとはタジク語で大きいという意味だそうで、その名の通り、このミナレットは高さが46メートル、基底部の直径は9メートルあるそうです。以前は内部にも入ることができたそうですが、今はできなくなっているようです。
あと、すぐ横のカラーン・モスクから聞こえてくるお祈りの声が心を静かにしてくれます。お祈りの時間になると敬虔なイスラム教徒の人々がモスクに吸い込まれるように入って行くのが見えました。僕もカラーン・モスクの中庭に入らせてもらったのですが、壁を1枚隔てるだけで、外の喧騒が一気に遮断されてとても静かな空気でした(もっとも、外もそんなに騒々しいわけではないですが…)。そしてお祈りの声。しばらく聞き入ってしまいました。ふと一息、落ち着きたい時には中庭に入ってみるのもいいかと思いますよ。(礼拝堂は僕みたいな他所者が覗くと失礼かなと思って覗いていません)
現在のこのモスクの建物は1514年に建てられたものだそうです。
ミル・アラブ・メドレセ
カラーン・モスクとカラーン・ミナレットに向かい合って建つのがこのミル・アラブ・メドレセです。今も現役の神学校のようで、近くで何人か学生さん(と呼ぶのが正しいのか?)も見ました。写真には撮っていませんが、正面の階段の上で結婚の写真を撮るカップルの姿もありました。
アブドゥーラ・ハン・メドレセ
旧市街を西に抜けて7〜8分程度歩いたところにあるメドレセです。向かいにはモダリ・ハン・メドレセも建っていますが、旧市街の中心地にある他のメドレセに比べると、手入れがあまりなされていないのか、若干ボロボロで少し寂しい印象でした。
イスマイール・サーマーニ廟
旧市街の西側にイスチロハット公園という緑豊かな場所があって、イスマイール・サーマーニ廟はこの公園の中に佇んでいます。892年から943年にかけて建てられたイスラーム初期の建築様式の霊廟で、中央アジアに現存する最古のイスラーム建築ゆえ、考古学者や建築家から注目されているそうです。写真を撮っていたら地元の高校生くらいでしょうか、女の子に「コンニチハ」「ジャパン?」などと声をかけられました。ブハラの後に訪れたサマルカンドでもそうだったのですが、僕、ウズベキスタンでは女子にモテました(笑)
このイスチロハット公園の中にはちょっとした遊園地?があり、あの有名キャラクターもかなり色褪せながらそこにいました(笑)
ボラハウズ・モスク
イスチロハット公園と旧市街とに挟まれるようにして、ボラハウズ・モスクがあります。このモスクにもお祈りをしにたくさんの人々が訪れており、やはり中から心地の良いお祈りの声が聞こえてきていました。
冬だったせいかモスク前の池の水が少なかったのですが、水位がもっと高いときには、建物正面の20本のクルミの木でできた柱が水面に映り込む姿も拝めるそうです。
アルク城
唯一ブハラでお金を払って入場したのがこのアルク城です。もちろんアルいて入りました、アルク城なので。・・・えーっと、城壁から旧市街の方を眺められることを期待して入場したのですが、残念ながらできず。場内は博物館のようになっていて、様々なものが展示されていました。あと、なぜか分からないのですが、正面の写真を完全に撮り忘れていて、全然アルク城感のない写真ばかりが残っています(笑)
入場料は、正面入り口の坂を上がって扉をくぐった右側にあるブースで購入します。入場料は25,000スムでした。料金を支払うとQRコードの入場券をくれるので、それを入り口のゲートにかざして入場します。
ウルグベク・メドレセ
このウルグベク・メドレセは中央アジアで最も古い神学校と言われているメドレセです。ウルグベクという人が、サマルカンド、ギジュドゥヴァンの神学校とともに15世紀の初めに建てた神学校だそうです。
アブドゥールアジス・ハン・メドレセ
ウルグベク・メドレセの向かいに建つのがこのアブドゥールアジス・ハン・メドレセです。先に紹介したウルグベク・メドレセが建てられてから200年以上も後に建てられたそうです。200年もの時を隔て、その間にインドやオスマン・トルコなどの外国文化の影響を受けたため、向かいに建つウルグベク・メドレセと比べると建築様式も大きく変化し、装飾などが豪華になったようです。確かに、正面入り口上の装飾は、ウルグベク・メドレセに比べると凝っていますね。
ハキカット通り
ブハラの旧市街に南北に伸びるバザールの通りです。この通りの途中にコウノトリのハサミで有名なお店もあります。飛行機に乗る時、手荷物の中に刃物があるとセキュリティチェックで没収されてしまうので、コウノトリのハサミは買わなかったのですが、買ってくればよかったなと結構後悔しています。荷物なんて貨物室に預けてしまえばいいだけなのに…まあ、またウズベキスタンに来るための理由をあえて作っておいたということにしておきましょう!
下の写真3枚は、ハキカット通りを南から北に向かって進む時に見える光景です。ハキカット通りの南にあるタキ・テルパクフルシャンから入って、途中ハサミ屋さんなどのお土産屋さんを見ながら北まで進むと、タキ・ザルガロンという、たこ焼きのような丸い屋根が特徴のバザールが見えてきます。道は綺麗に整備されているのでとても歩きやすいです。
ラビ・ハウズ
ハウズとは池のことだそうで、池を囲む石段は、人々が水を汲んだり洗濯したりしやすいように設けられているようです。写真を撮ったときには気づかなかったのですが、写真の右上、木の上に大きな鳥が止まっていますね。大きな鳥が写ってるー!と自分で驚いてしまいました。
ナディール・ディヴァンベギ・メドレセ
公園チックな広場を挟んでラビ・ハウズに面して建つのがナディール・ディヴァンベギ・メドレセです。1622年にナディール・ディヴァンベギによって建てられた神学校です。正面に描かれているのは、白い鹿をつかんで太陽に向かって飛ぶ2羽の鳳凰です。偶像崇拝をタブーとするイスラムの教義に反して顔が外壁に描かれていますね。ナディール・ディヴァンベギはこれをキャラバンサライ(隊商宿)として建て始めたようですが、これを見た当時のハンが、「素晴らしいメドレセだ」と賞賛したため、「いや、キャラバンサライです」と否定するわけにもいかず、急遽メドレセにしたそうです。
チョル・ミノル
旧市街の東の狭い路地を入っていったところにあります。4本のミナレットという意味のチョル・ミノル。4本のミナレットのうち、1本のてっぺんにコウノトリの巣のレプリカが置かれています。(下の写真、建物右奥の塔の上に見えるのがそのレプリカです)
まとめ
以上、ブハラの街歩きの様子を紹介してきました。ブハラにはあまり時間を割かない旅程にしていたのに加え、別の記事で書きますが、間違った日付で買ってしまっていたブハラからサマルカンドの列車の切符を買い直しに行ったりしたので、実際にはブハラに到着した日の夜と翌日のお昼前から4時間程度のだいぶ駆け足な観光になりましたが、見ておきたいところは回れたかなという印象です。僕の場合、「ここ行った!」「ここも行った!」という感じで、行ったという事実ができれば結構満足しちゃうタイプなので、駆け足ブハラ観光も大満足でした。
さて、旅行した気分になって頂けたでしょうか?こういうご時世ですから、僕もそうですが、みなさんもどこにも行くことができなくてモヤモヤしていると思います。そんなみなさんに旅行気分を味わって頂けたなら書いた甲斐があります。僕も記事を書きながら、「あぁ、あそこの細い路地歩いたなー」とか、写真には収めていない部分も思い出したりして、楽しかったです。
また次の記事も張り切って書いていこうと思います!では!