こんにちは、ぷんたろうです。
キルギスの旅も終わって、今回はバスでキルギスを発ちアルマトイへ戻ります。
ビシュケク西バスターミナルの紹介を厚めにしていきますよー。
ビシュケク西バスターミナル
アルマトイへ向かうバスは、アルマトイから乗ってきたバスが折り返すような感じで、西ターミナルから出ています。
西ターミナルはビシュケクの北西に位置しています。Googleマップで見るとここですね。
ここはビシュケク市内を走る路線バスももちろん発着していますし、チョルポンアタやカラコルに向かうミニバス、そして周辺各国への国際バスも発着しています。見た目はだいぶくたびれていますが、ビシュケクの一大バスターミナルです。
チケットブースは建物1階のロビー
チケットブースは建物の1階のロビーにひっそりと営業しています。建物の正面、ウラ、そして左右に「ここ…入っていい…の?」と思える手動扉の出入り口がありますので、好きなところから入りましょう。扉を入ると、薄暗いロビーに3つほどのブースが灯りを点けて営業しています。
下の写真の中央やや上の青い看板の左の方にも「KACCA」と書かれていますね。KACCA (カッサ)は切符の意味です。
アルマトイ行きのバスのチケットは2番のブースで売っています。アルマトイまでは600スム、現金払いです。国際線なので購入時にパスポートを提示する必要がありますので、すぐ出せるようにご用意ください。
ブース近くの壁には、各方面へのバスの時刻表や料金が掲示されています。ビシュケクからアルマトイへ向かうバスの時刻表は、右の方の8番の欄ですね。
ちなみに、チケット売り場のロビーですが、薄暗いので、ホームレスとか多くて怖いかなと思いましたが、ただ薄暗いだけで、それなりにキレイだし、ホームレスもいないし、小さいカフェも1軒あったりしたので、取り越し苦労でした。まあでも最低限の警戒はしましょうね。あと、チケット買えたからと安心して、ベンチに荷物やお財布、カメラやスマホを忘れたりしないようにしましょうね。
乗り場は建物ウラ11番乗り場
アルマトイ行きのバスは建物ウラにある11番乗り場から出発します。
乗り場には雰囲気で読める看板も掲出されていますし、バスのフロントガラスにも雰囲気で読める行先表示がなされていますので、どのバスに乗ればいいか迷うことはないかなと思いますよ。
大体出発の2、30分前になると、運転手さんのおっさんがおもむろにドアを開けてくれます。
バスターミナル内を散策
さて、出発まで時間がありますので、バスターミナルを少々散策しましょう。
下の写真の通り、飲み物や簡単な食べ物が売っている売店は、建物の1階部分をグルッと一周すると何軒かありますので、困ることはないでしょう。
写真に写る天井からぶら下がった赤い看板はトイレの看板です。ちなみに、事前に断っておきますが、バスターミナルのトイレは、めっちゃくちゃ臭くて床がビッチャビチャ(たぶん水。そう信じたい。)で、使用料10スムかかります。入り口に鎮座しているおばちゃん(おじちゃんの場合もあるのかな?)に払いましょう。
ターミナルの裏手に回ると、両替所もあります。が、悪いことは言わないので、事前に街中のATMで現金をゲットしておいて、そのお金でバスのチケットを買うなり、カザフスタン入国に備えてテンゲに両替するなりなさったほうがいいかなと思います。先にチケット売り場を紹介して、あたかもスムーズにバスのチケットを購入した風に書きつつ、実は「バスターミナルならATMくらいあるっしょ、その場でキャッシングしてバスのチケット買えばいいっしょ」とタカを括って颯爽とバスターミナルに降り立ったものの、ATMもなく頼みの綱の米ドル紙幣もなかなか両替してもらえるところが見つからずで、バスに乗れないかもとめちゃくちゃ焦り散らかした僕が言っています。僕との約束です。
最終的には、ここの両替所で米ドル紙幣を両替してもらえてことなきを得ましたが。下の写真の立て看板を出してる両替所です。
さて、両替もできてバスのチケットも無事に買えて、すっかり安心した僕は腹が減ったので何か食いもんを探して、バスターミナルのオモテにあったお店に入りました。サムサという中央アジアの三角ミートパイが売っていたのでね。えへへ。お手軽に食べられるものだし、昔行ったウズベキスタンでもよく食べたので、視界に入ったら迷うことなくサムサを買っていました。1個はその場で食べて、もう1個はバスの中で食べました。
あと、建物の角っこにあったお店でお水を買いました。その名も「Legend」。どうやらこのお水、別の記事で書いたアラ・アルチャ国立公園の中に採水場があってそこで汲んでいる、キルギスのお水なのだそう。アラ・アルチャ国立公園を案内してくれたツアーのガイドさんが教えてくれました。
サムサを買ったのは下の写真のこのお店ですこのお店。赤い四角で囲ったお店。エアコンの室外機2台の左下が入り口です。写真使い回しスマソ。ここのおばちゃん、ニコニコして「どこから来たんだい?」と聞いてくれて「ヤポーニャ」って答えたらさらにニッコリしてくれました。
どうやら指定席っぽい
さて、小腹も満たせたしバスのドアも開いたので、バスに乗り込みます。バスの車内はこんな感じで、すげえキレイとは言えないけど、耐えられないくらい汚いわけでもなく、ややホコリっぽいといった感じです。(褒めてるんだか貶してるんだか)
出発が近づくと、運転手さんが乗客名簿を片手に車内を回って、誰がどこに座っているのかチェックしにきます。
チケットがキリル文字だし、Googleのカメラ翻訳に通してみてもイマイチよくわかりませんでしたが、チケットの右下に書かれた数字が座席番号なのかな。
おそらくハイシーズンで満席に近いような状態になると、ちゃんと番号の通りに座れと言われるのでしょうけど、僕が乗った時は15人くらいしか乗っておらずガラガラだったので、テキトーに座ってしまっていましたが、特に何も言われませんでした。
しかも、他の乗客には名前も確認しているっぽかったのですが、きっと乗客名簿上で日本人は僕一人、そして明らかに日本人顔の人間も僕一人しか乗っていなかったので、僕には全然名前の確認とかもなく「ヤポーニャ?」としか聞いてきませんでした。「ダー、ヤポーニャ」と答えたらうんうん頷いて去っていきました。無駄に日本人特権を発動してしまった。
出入国審査
さて、バスは出発すると1時間ほどでキルギスとカザフスタンの国境に到着します。
ここではカザフスタンからキルギスへ来た時と同じように、乗客全員すべての荷物を持って徒歩で出入国審査へと向かいます。
バスの乗客以外にも個人単位で越境しようとする人たちが大勢いますが、基本的に並ばないみなさんなので、せっかく出国審査ブースに並んでいても横からどんどんドンドンDONDON入られます。よくあるのが、詰まる列の前方の様子を見に行って、そのままそこに留まり、連れに「おい、ここ入れよ」と手招きするおっさん、おばさんの光景です。日本人の皆さんは少々イライラしてしまうかもしれませんが、グッと堪えましょう。そして、間に入られないコツは、前の人にピッタリくっつくことです。これ、日本でやられるとほんと不快なんですけど、現地の人もみんなそんな感じで、前も後ろもピッタリくっついているので、郷に入っては郷に従え的な感じで、しばらく辛抱しましょう。(前後ピッタリくっつくのって、大陸の多民族国家あるあるなんですかね?グイグイ行かないと生存競争に負けちゃうって考えの血が流れてるんかな?知らんけど。)
出入国審査自体は、キルギス、カザフスタンともに強面の出入国管理官にパスポートを提示して、ジロジロ見られるだけで、特に何も質問されることはありませんでした。聞かれてもロシア語だろうから絶対にわからないんですけどね。
カザフスタンの入国審査を終えブースを出ると、(カザフスタンを出る時もそうだったんですけど)出口のところで暇そうに座っている出入国管理官が「パスポート見せろ」と言ってきました。たった今、入国審査を終えてブースから出てきているので、入国は認められているハズなんですけどね。ま、従わないと何が起こるかわからんので従いますが。「JAPAN」と書かれたパスポートを見ながら「Where are you from?」なんて聞かれます。パスポートに書いてあんねん(笑)まあいいや。
さて、出入国審査を終えてカザフスタンに無事に入国できたら、タクシーの勧誘を避けつつ少し歩きます。
出入国審査を終えて出てきたすぐの角のところに、ディズニーピクサーの映画に出てきそうなカタチのガソリンスタンドがありますが、このスタンドのさらに向こうの、黄色いゲートを目指します。
黄色いゲートの手前に駐車場があって、バスはそこにケツから入ります。ただし、再乗車場所はバスによって変わるかもかもしれませんので、ご自分が乗ったバスの特徴をよく覚えておくか、乗車前に写真を撮っておくといいと思います。同じバスの乗客の顔や服装を数名覚えておくのも、「あぁ、あいつの近くにいればいいな」と、不安が少なくて済むので、いいですよ。
サービスエリアで休憩
カザフスタン入国審査を済ませ、再び走り出したバスは、大平原のなかをひた走ります。これ途中で車ブッ壊れたら完全に詰みますね。
たまに大平原のど真ん中に、羊飼が羊を連れて歩いているのが目に入るんですけど、あたりには家はおろか集落すらないのに、あの人は一体どこから来てどこへ帰るんだろうかと、そんなことを思いながら、ボーッと窓の外を眺める時間も意外と悪くないものです。
そして、こんな大平原のど真ん中に道路を敷設した人、電柱を立ててはるか遠くの街や村に電気を通した人、すごいなぁ。
そんなことを考えながらぼーっとしていると、アルマトイからビシュケクに来た時にも立ち寄った同じサービスエリアに到着です。ここでやはり20分程度の小休憩を挟みます。トイレは10テンゲ。床はビチャビチャ。そんなに臭くはない。
夕刻のアルマトイは渋滞だ
休憩を終えて再びアルマトイに向けて走り出すバスですが、夕刻ということもあり、車の量が多く、進みが悪いです。あたりに街路灯なんかはなく、道を照らすのは車のライトだけ。
アルマトイからビシュケクに向かった時は5時間弱で走りましたが、ビシュケクからアルマトイに戻った時には6時間弱かかりました。もちろん時間帯の違いもありますし、帰りはどうやら前の方をデカいトラックがゆっくり走っていたようで、それも原因だったのかもしれません。
ただ、いずれにせよロングドライブにはなりますので、バスの中での水分の摂りすぎにはご注意を!
サイランバスターミナル
さて、ビシュケクから乗ってきたバスは、アルマトイのサイランバスターミナルに到着します。降りる時はバスターミナルの北側の広いところで降ろされました。
定刻14時のバスは14時過ぎにビシュケクを出発して、19時半過ぎにサイランに着きましたので、6時間弱かかったことになりますね(5時間半強?)。
まとめ
以上、ビシュケクからアルマトイへ、バスで移動する様子を紹介してきました。簡単にまとめると、
- アルマトイ行きのバスはビシュケク西バスターミナルから
- チケットは建物1階のロビーの2番ブースでパスポートを提示して600スム現金払い
- バスターミナルにATMはなく、米ドル両替ももしかしたらできないかも
- 売店はあるから飲み物や食べ物は手に入る
- 乗り場は建物ウラの11番乗り場
- 出発時刻の2、30分前から乗車、待機可能
- あとは乗ってるだけ
- アルマトイのサイランバスターミナルに到着
こんなところでしょうか。
みなさんの旅の参考になれば幸いです。ではまた次回の記事で!