
そんな人も多いかと思います。そこで今回は僕的オススメ、コンセント(※プラグ)一体型モバイルバッテリーをご紹介します。
※本来はコンセントに挿す”プラグ”一体型と表現するのが正しいのでしょうけど、伝わりやすさ重視のため、これ以降”コンセント”一体型と書きますね。「コンセント挿して」とか「コンセント抜いて」とか言いますもんね。
おすすめはコンセント一体型
いろいろなタイプのモバイルバッテリーが発売されていますが、僕が旅行に持っていくのに個人的に「これめっちゃええやん」と思って長く使っているのが、コンセント一体型のモバイルバッテリーです。
僕がコンセント一体型のモバイルバッテリーを推す理由は、
- モバイルバッテリーを充電するための充電器やケーブルが要らない
- 充電器も兼ねられる
- その結果荷物の管理がラク
というところにあります。
他のモバイルバッテリーが僕に刺さらない理由
先に書いたように、今はいろいろなモバイルバッテリーが発売されていますね。薄いものやケーブル一体型のものなど。ですが、どれも僕にはイマイチ刺さりません。その理由と掘り下げていくと
- モバイルバッテリーを充電するために別途ケーブルと充電器(またはパソコン)が必要になり、結局こまごましたガジェットが増える
- ケーブル一体型のモバイルバッテリーのケーブルは短くて不便
といった点が挙げられます。
こまごましたガジェットが増えるとは?
多くのモバイルバッテリーは別の充電器やパソコンからUSBケーブルを引っ張ってきて充電するスタイルだと思います。本体を充電するためには別途充電器やパソコンといったUSB電源を供給できるものを荷物に加える必要がありますし、旅先でホテルの部屋に戻ってスマホもモバイルバッテリーも同時に充電したいなんて言う時には最低2本のUSBケーブルが必要になると思います。従って、旅行に持ち出す荷物としては、
- モバイルバッテリー本体
- モバイルバッテリーとスマホを繋ぐUSBケーブル1本
- モバイルバッテリーを充電するための充電器またはパソコン
- モバイルバッテリーを充電するためのUSBケーブル1本
- パソコンを持っていく場合にはパソコンの充電器
といったように、こまごましたガジェットが増えていくわけです。
ケーブル一体型のモバイルバッテリーもイマイチ
ならばケーブル一体型のモバイルバッテリーにすればいいじゃないか、と思うかもしれませんね。ケーブルが一体になっていれば確かにスマホを充電するためのUSBケーブルは省くことができそうです。ですがよくよく考えてみると、旅行に持ち出す荷物としては、
- モバイルバッテリー本体
モバイルバッテリーとスマホを繋ぐUSBケーブル1本- モバイルバッテリーを充電するための充電器またはパソコン
- モバイルバッテリーを充電するためのUSBケーブル1本
- パソコンを持っていく場合にはパソコンの充電器
といったように、実はあまり削減できていないのです。
あと、意外と盲点なのが、新幹線や飛行機などの座席に備えられた電源を使えないという点です。ケーブル一体型のモバイルバッテリーを持っているからと言って、単体のUSBケーブルや充電器を持たず(大荷物に入れて頭上の棚に載せたり貨物室に預けたりして)に新幹線や飛行機に乗ると、せっかく座席に備えられたAC電源やUSBポートに挿せるUSBケーブルがないので、座席からの電源供給を受けられず、なるべく温存しておきたいモバイルバッテリーを消耗しなければならなくなるのです。これではバックアップ電源としての意味合いが大きいモバイルバッテリーを、いざという時に満足に使えないので困りますよね。
もちろん単体のUSBケーブルや充電器をすぐ出せるように手元に一緒に持っていれば、新幹線であれば、充電器+USBケーブル+モバイルバッテリーのパススルー充電でスマホを充電できますし、最近の飛行機であればだいたいUSB電源が備わっていることが多いのでUSBケーブル+モバイルバッテリーのパススルー充電でスマホを充電できそうです。でもこうすると手元がだいぶゴチャついて煩わしくなります。
それに、このような接続方法が取れたとしても、モバイルバッテリーに組み込まれたケーブルは、1メートルも2メートルもあるような長いケーブルではないので、モバイルバッテリーを充電するためのケーブルが長い場合は別として、うっかり短い充電用ケーブルしか持っていない場合は、かなり不自由することは想像に難くないですね。
また、飛行機においては、今のところはまだ数が少ないですが、モバイルバッテリーの機内での使用自体を禁ずる航空会社も出てきているので、USBケーブルを持っていないから座席の電源も使えない!モバイルバッテリーも使えない!と困ることになるのも想定できます。
なので結局のところ、ケーブル一体型のモバイルバッテリーは、僕個人としてはあまりメリットの大きい商品ではないなと思ってしまっているのです。
そこでコンセント一体型のモバイルバッテリー
そこでコンセント一体型のモバイルバッテリーを推すわけです。モバイルバッテリーとして使えるのは当然ですが、壁のコンセントからの電源をUSB電源に変換してくれる充電器としての側面も持つので、パソコンの充電器としても利用可能です。従って旅行に持ち出す荷物としては、
- コンセント一体型モバイルバッテリー本体
- モバイルバッテリーとスマホやパソコンを繋ぐUSBケーブル1本(1mか1.5mくらいのものがいいね)
モバイルバッテリーを充電するための充電器またはパソコンモバイルバッテリーを充電するためのUSBケーブル1本パソコンを持っていく場合にはパソコンの充電器
と、これだけで済むのです。(すべての機器がUSB-C端子で統一されている場合の一例ですが…)
削減できる荷物としてはモバイルバッテリーを充電するためのUSBケーブルと充電、それにパソコンを持っていく場合のパソコン用の充電器だけなので、見かけはあまり削減できていないように思えますし、荷物の重量的にもそれほど軽減にはならないのかなとも思いますが、荷物としてはとてもシンプルになりスッキリします。スッキリするので荷物の管理もしやすくなり、ホテルの部屋で出したアイテムを置き忘れて帰ってくるという心配も減らせると思います。こまごましたアイテムが増えれば増えるだけ、管理が行き届きにくくなりますからね。
新幹線でも、壁や肘掛けに設置された電源に直接モバイルバッテリーを挿せるので、モバイルバッテリーの充電も可能ですし、パススルー機能でスマホやパソコンにも電源を供給できます。
飛行機に乗ったなら、AC電源が設置されている機体ならもちろんモバイルバッテリーを直接挿すことができますし、これによってパソコンなどの大きめの電力を必要とするデバイスにも充電できますし、個人モニターや肘掛けなどにUSBポートが設置された機体なら、モバイルバッテリーを介さずとも、USBケーブルを使って直接スマホに電源を供給できますね。
ただ、コンセント一体型モバイルバッテリーにはメリットばかりではなく、本体が重い・デカい、容量が小さいというデメリットがあるのも事実。
いろんな人のいろんな考え方があるとは思いますが、僕としては荷物、特にケーブル類を減らしたいと考えているので、コンセント一体型のモバイルバッテリーを僕は推しています。
オススメのコンセント一体型モバイルバッテリー4つ紹介
ってな感じで熱く語ってきたコンセント一体型モバイルバッテリーですが、僕がAmazonを徘徊して「これイイなぁ」と思った商品をいくつか紹介してみます。
CIO SMARTCOBY Pro PLUG Ⅱ
Amazonなどでモバイルバッテリーを検索すると、本当にたくさんの種類が挙がってきますよね。でも、そのほとんどが、中国や台湾の新興メーカーです。時代が進むにつれて確かにそれらの品質も上がってきているものだとは思いますが、やっぱり日本人、日本の会社が出しているモバイルバッテリーがあれば嬉しいですよね。といことでこちらCIOという会社のSMARTCOBY Pro PLUG Ⅱです。CIOは大阪に本社を置く会社で、今回紹介するモバイルバッテリーの他にも、急速充電器やケーブル、ウェアラブルデバイスなどを開発・販売しています。
このSMARTCOBY Pro PLUG Ⅱの特徴は
- 充電器として最大67Wの大出力とNova Intelligence搭載で電力を自動調整
- 10,000mAhの大容量
- 高速充電規格PD3.0に対応
- タイプCのUSBポートが3つ
- パススルー充電対応
- ディスプレイ付きで電池残量や入出力電力が見やすい
最近ではMacbookをはじめとするパソコンも、専用充電器でなくてもタイプCのUSBで充電できるものが増えていますし、iPhoneもすっかりタイプC、アンドロイドのスマホもタイプC、ワイヤレスイヤホンのケースにもタイプCといった具合に、僕の身の回りにもタイプCを使う機器が増えてきましたが、そんな時代にしっかり対応してくれる製品です。各々の機器専用の充電器を持ち歩かなくても、両端がタイプCのUSBケーブルさえ用意すれば、このSMARTCOBY Pro PLUG Ⅱが同時に全ての機器の充電を担ってくれるので便利ですね。
10,000mAhという大容量なのもいいですね。iPhone 15なら約1.9回、Galaxy S23なら約1.5回、Macbook Airなら約0.6回分の充電が可能な容量です。
また、充電器としての使用なら、最大67Wの出力と自動電力調整機能で、3つのどのポートに挿しても、1ポートだけの使用なら最大の67Wで充電してくれます。2ポート以上の仕様なら使うポートの組み合わせにもよりますが、合計出力が最大65Wになるように電力を振り分けて充電してくれます。もちろんパススルー充電にも対応しています。
ただし本体がやや大きく、それに伴ってやや重たいです。サイズとしてはタテ×ヨコ×厚み=約64mm×104mm×31mmで、重さは約308gです。
黒と白の2色展開でAmazonでの値引きなしのお値段は10,800円です。
Anker Prime Power Bank
Amazonでモバイルバッテリーを検索すると必ずと言っていいほど検索結果に表示されるのがAnkerですね。Googleでの勤務経験を有するエンジニア数名が設立した、中国湖南省長沙市に本社を構えるすっかりお馴染みのブランドです。そんなAnkerから発売されているコンセント一体型モバイルバッテリーのひとつがPrime Power Bankです。
このPrime Power Bankは
- モバイルバッテリーとしても充電器としても最大出力65Wのハイパワー
- 容量9,600mAh
- 高速充電規格PD3.0に対応
- タイプCのUSBポートが2つ
- パススルー充電対応
- ディスプレイ付きで電池残量や入出力電力が見やすい
といった特徴を持っており、その中でも特に大きな特徴は、充電器としてもモバイルバッテリーとしても最大で65Wを出力できるというハイパワーっぷりですね。
先に紹介したSMARTCOBY Pro PLUG Ⅱは充電器としての使用中に限り最大出力67Wで、モバイルバッテリーとしての使用時の最大出力は45Wでした。しかしこちらのAnker Prime Power Bankは充電器としての使用時はもちろんのこと、モバイルバッテリーとしての使用時にも65Wのハイパワーを出力することができます。これによりすぐ近くにコンセントがない場合でもMacbook Proにも充電可能とのことです。
サイズとしてはタテ×ヨコ×厚み=約44mm×115mm×42mmで、重さは約308gです。SMARTCOBY Pro PLUG Ⅱに比べ細長い見た目です。
Amazonでの値引きなしのお値段は14,990円です。
容量やUSBポートの数ではSMARTCOBY Pro PLUG Ⅱには劣りますが、コンセント一体型でハイパワーなモバイルバッテリーをお探しの方にはオススメですね。
Anker 733 Power Bank
同じくAnkerのコンセント一体型モバイルバッテリーで、容量もほぼ同じものですが、こちらはタイプAのUSBポートが1つとタイプCのUSBポートが2つ備わったモデルです。先に紹介した2つのモバイルバッテリーはいずれもタイプCのUSBポートのみの搭載でしたが、こちらはタイプAのポートがあるので、「手持ちのデバイスが完全にはタイプCに移行しきっていないんだよ」という方にもお使いいただけるものですね。
- 充電器としては最大出力65W
- 容量10,000mAh
- PDに対応
- タイプAのUSBポートが1つタイプCのUSBポートが2つ
- パススルー充電対応
タテ×ヨコ×厚み=約63mm×111mm×31mmで、重さは約320gとやや大きくやや重ためですが、パソコンも充電できるパワーとタイプAのポートを備えた10,000mAh級のコンセント一体型モバイルバッテリーはこれしかないので、タイプAのポートを必要としている方にはオススメですね。
Amazonでの値引きなしのお値段は14,990円で、ゴールド、ブラック、ホワイトの3色展開です。
エレコム EC-C22L
そんなに大容量のモバイルバッテリーは要らないし、どちらかと言うと値段を抑えたいという方にはこちら、安心の日本のメーカーであるエレコムが発売しているコンセント一体型モバイルバッテリーです。
- 充電器として最大67Wの出力
- 容量5,000mAh
- タイプCのUSBポートが2つ
- パススルー充電対応
- シンプルなデザイン
こちらのモバイルバッテリーは5,000mAhと容量は小さいですが、その分お値段も控えめ。Amazonでの値引きなしのお値段は6,490円です。
容量も小さくお値段も控えめではありますが、タイプCのUSBポートを2ポート備えており、充電器として1ポートだけ使用する場合には最大67Wを出力できます。
タテ×ヨコ×厚み=約87mm×73mm×34mmで、重さは約290gとコンパクトなので持ち運びにも便利ですね。
まとめ
以上、僕がコンセント一体型モバイルバッテリーを旅行にオススメする理由とともに、これいいなと思う4つのモバイルバッテリーを紹介してきました。
僕はこまごましたガジェットをなるべく減らして、シンプルな荷物で旅行したい人なので、「モバイルバッテリーは充電器も兼ねられるものを」という考えのもと、コンセント一体型モバイルバッテリーを使っています。
当然旅行だけでなくお仕事の出張にも便利なアイテムだと思いますので、これからは荷物を抑えてバックパッカー旅に挑戦したいよという方や、出張の機会が増えてきたけどどうにか荷物をスッキリさせられないかなと考え中の方は、ぜひコンセント一体型モバイルバッテリーを検討されてみてくださいね。